ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワサザイ」の意味・わかりやすい解説
イワサザイ
Acanthisittidae; New Zealand wrens
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鳥綱スズメ目イワサザイ科に属する鳥の総称。同科Xenicidaeの仲間は、ニュージーランド固有の鳥で4種が知られるが、そのうち1種は絶滅している。現存する3種は全長8~10センチメートル、全体に暗緑色またはオリーブ褐色をしている。尾は非常に短く、嘴(くちばし)は細くて足は長めである。「サザイ」という名がついているが、ミソサザイよりもヤイロチョウに近い外観をしている。単独または小群で森林や低木林にすみ、枝葉や幹や岩を移動しながら、昆虫やクモをとって食べる。岩の割れ目や幹の裂け目などに、側面に入口のある球状の巣をつくり、2~5個の卵を産む。抱卵、育雛(いくすう)は雌雄で行う。
[樋口広芳]
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