ウェッデル石(読み)うぇっでるせき(その他表記)weddellite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェッデル石」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル石
うぇっでるせき
weddellite

有機鉱物一種。短い正方錐(すい)状の結晶をなす。人の腎臓(じんぞう)結石膀胱(ぼうこう)結石の構成鉱物の一つとしてよく知られている。地質学的には、海底あるいは河底堆積(たいせき)物中に産する例が多い。日本付近では、日本海の海底から発見されている。原産地南極ウェッデル海で、名称はそれに由来する。

松原 聰]


ウェッデル石(データノート)
うぇっでるせきでーたのーと

ウェッデル石
 英名    weddellite
 化学式   CaC2O4・2H2O
 少量成分  ―
 結晶系   正方
 硬度    4
 比重    1.9
 色     無,白,淡黄
 光沢    脂肪
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「ウェッデル石」の解説

ウエッデルせき
ウエッデル石

weddellite

化学組成Ca(C2O4)・2H2Oの鉱物。正方晶系,空間群I4/m,格子定数a1.2371nm, c0.7357,単位格子中8分子含む。両錐形結晶。無~白~帯黄色,透明~半透明,ガラス光沢。硬度~4,比重2.02。薄片では無色,屈折率ω1.523, ε1.544,一軸性正。海底・湖底の堆積物中,珪質ノジュールの空隙にも産出。また,植物の細胞中や人体の腎臓中にも結石の一つとしてみられる。日本では日本海の海底堆積物中や京都府和束町の変質帯で発見されたことがある。名称は原産地南極のWeddell海に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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