ウェッデル石(読み)うぇっでるせき(その他表記)weddellite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェッデル石」の意味・わかりやすい解説

ウェッデル石
うぇっでるせき
weddellite

有機鉱物一種。短い正方錐(すい)状の結晶をなす。人の腎臓(じんぞう)結石膀胱(ぼうこう)結石の構成鉱物の一つとしてよく知られている。地質学的には、海底あるいは河底堆積(たいせき)物中に産する例が多い。日本付近では、日本海の海底から発見されている。原産地南極ウェッデル海で、名称はそれに由来する。

松原 聰]


ウェッデル石(データノート)
うぇっでるせきでーたのーと

ウェッデル石
 英名    weddellite
 化学式   CaC2O4・2H2O
 少量成分  ―
 結晶系   正方
 硬度    4
 比重    1.9
 色     無,白,淡黄
 光沢    脂肪
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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