ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォリンガー」の意味・わかりやすい解説
ウォリンガー
Worringer, Robert Wilhelm
[没]1965.3.29. ミュンヘン
ドイツの美術史家。 1928年ケーニヒスベルク大学教授,46年ハレ大学教授。 52年から没年までミュンヘンに定住。博士論文『抽象と感情移入』 Abstraktion und Einfühlung (1908) によって広く注目される。彼の思想は,A.リーグルの『様式の問題』 (1893) や『後期ローマの工芸』 (1901) で規定された「芸術意欲」 Kunstwollenの概念がその基礎づけとなっている。主要著書『ゴシックの形式問題』 Formproblem der Gotik (11) ,『中世ドイツの写本挿絵』 Altdeutsche Buchillustration (12) ,『ドイツ木版画の起源』 Die Anfänge der Deutschen Tafelmalerei (24) ,『エジプト芸術』 Ägyptische Kunst (27) ,『ギリシア精神とゴシック』 Griechentum und Gotik (28) ,『現代芸術の問題点』 Problematik der Gegenwartskunst (48) ,『問いと反問』 Fragen und Gegenfragen (56) 。
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