ウファ(読み)うふぁ(英語表記)Уфа/Ufa

デジタル大辞泉 「ウファ」の意味・読み・例文・類語

ウファ(Ufa/Уфа)

ロシア連邦内、バシコルトスタン共和国首都ウラル山脈南部にあり、シベリアとの交易基地として発展。現在は機械石油化学などの工業が盛ん。人口、行政区102万、都市圏103万(2008)。

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精選版 日本国語大辞典 「ウファ」の意味・読み・例文・類語

ウファ

  1. ( Ufa ) ロシア連邦内のバシキール自治共和国の首都。ウラル山脈南部にあり、シベリアとの交易基地として発展。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウファ」の意味・わかりやすい解説

ウファ
うふぁ
Уфа/Ufa

ロシア連邦西部、バシコルトスタン共和国の首都で、ウラルの重工業都市の一つ。ウラル山脈南部の西斜面、ウファ川とジョーマ川がベーラヤ川に流入する地点にある。人口108万8900(1999)。ロシア革命(1917)後のウラル・ボルガ油田の開発とともに、工業が急速に発達した。バシコルトスタン共和国の工業生産の約40%を占め、石油・天然ガス採取工業用機械・設備、自動車用エンジン、地球物理測定器具製作、ケーブル、電話機、電気工業設備などの工業がある。このほか、近郊のツイマズ、イシムバイや西シベリアの各地から送られてくる石油の精製、石油化学(合成ゴム、エチルアルコールフェノールポリエチレンなど)、食品(製粉食肉缶詰)、木材加工(家具、パネル)、繊維、縫製などの各種工業が発達している。

 市の起源は1574年に要塞(ようさい)がつくられたことに始まり、1886年に市となった。17世紀には、ロシア中部からシベリアへ至る交通路上の大商業中心地であった。1788年、全ロシアのイスラム教徒の宗教中心地となり、19世紀後半より工業が発展した。現在、バシコルトスタン共和国の教育・文化の中心として、総合大学があるほか、石油、航空、医科農業、芸術、教育の諸大学、ロシア科学アカデミー・バシコルトスタン支部の各種研究所、民族詩人マジト・ガフリ博物館、バシコルトスタン劇場、ロシア劇場、人形劇場、サーカス場、郷土博物館などの施設や交響楽団がある。市域はベーラヤ川右岸に沿って40キロメートル以上も延び、左岸にも拡大している。鉄道、ハイウェー、石油・ガスパイプラインの分岐点で、河港、空港がある。

[中村泰三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウファ」の意味・わかりやすい解説

ウファ
Ufa

ロシア西部,バシコルトスタン共和国の首都。ウラル山脈南部西麓,ウファ川とジョーマ川がベーラヤ川に流入する地点にある。 1574年要塞がつくられ,86年市となった。ロシア革命前は農産物加工の小工場があっただけであるが,革命後ボルガ=ウラル油田の開発と相まって工業が急速に発展した。現在,ウラルの鉄鋼をもとに鉱業用機械 (石油,天然ガス) ,電話機,タイプライタ,電気器具などを製造する機械工業や,石油精製,石油化学 (合成ゴム,ポリエチレン) ,木材加工,食品 (食肉,製粉) などの工業が発達している。鉄道,ハイウェー,石油・ガスパイプラインの分岐点であり,河港,空港がある。市域はベーラヤ川右岸に数十 kmにわたって延びており,左岸にも広がっている。バシコルトスタンの文化中心地としてバシコルトスタン大学 (1957) をはじめ,石油,航空,教育,医学,農業の各大学や各種研究所,オペラ・バレエ劇場,美術館,郷土博物館,民族詩人マジト・ガフリの博物館などがある。人口 106万2300(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ウファ」の意味・わかりやすい解説

ウファ
Ufa

ロシア連邦西部,バシコルトスタン共和国の首都。人口103万6026(2004)。ウラル山脈南部の西麓,ベラヤ川とウファ川の合流点に位置する工業都市で鉄道の要衝。1574年に設置されたロシアの要塞に起源をもち,以後,中央部ロシアからシベリアへの経由地として発展。1917年の十月革命に続く内戦の激戦地としても有名。現在はロシア最大の石油精製,航空機エンジン製造等重化学工業の中心地。歴史的にロシアのイスラム教徒の一中心地でもある。
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百科事典マイペディア 「ウファ」の意味・わかりやすい解説

ウファ

ロシア,バシコルトスタン共和国(旧バシキール自治共和国)の主都。ウラル山脈南部の西麓,ベラヤ川に面する河港で鉄道の連絡点。機械(とくに航空機エンジン),製油,食品加工などの工場がある。1574年,ロシア軍の城塞として建設。ロシアのイスラム教徒の中心地の一つ。102万7827人(2009)。
→関連項目バシコルトスタン

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世界大百科事典(旧版)内のウファの言及

【バシコルトスタン[共和国]】より

…面積14万3600km2,人口400万8000(1992)。首都ウファ。ボルガ川とウラル山脈の間に位置し,西部でタタールスタン共和国,ウドムルト共和国に,東はチェリャビンスク州,南はオレンブルグ州に接している。…

※「ウファ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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