日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウンダーリヒ」の意味・わかりやすい解説
ウンダーリヒ(Karl Reinhold August Wunderlich)
うんだーりひ
Karl Reinhold August Wunderlich
(1815―1877)
ドイツの内科医。体温曲線の創始者。1837年チュービンゲン大学を卒業し、パリとウィーンで医学の見聞を広めた。25歳のとき『ドイツおよびフランスにおける現代医学の治療と批判』を著し、医学はパリやウィーンのように、自然科学的でなければならないと主張した。1846年チュービンゲン大学教授となり、1850年にライプツィヒ大学に転任した。1859年著書『医学史』を、1868年に体温測定に関する著書『臨床検温知見』を出版した。外科教授チールシュKarl Thiersch(1822―1895)や生理学教授ルートウィヒとともに、ライプツィヒ大学の学風を大いに顕揚した。
[古川 明]
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