エイヤフィヤトラヨークトル火山(読み)エイヤフィヤトラヨークトルかざん(その他表記)Eyjafjallajökull volcano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

エイヤフィヤトラヨークトル火山
エイヤフィヤトラヨークトルかざん
Eyjafjallajökull volcano

アイスランド南部の東部火山帯に属する氷底火山。名称は「島の山の氷河」というアイスランド語に由来し,エイヤフィヤトラ氷河の下にある。最高地点は海抜 1666m。記録によると,920年,1612年または 1613年,1821~23年に噴火している。1800年代の噴火は 14ヵ月近く断続的に続いた。噴火は 3回とも,約 25km東にあるカトラ火山の噴火と同時,もしくはその直前に起こっている。2010年の噴火は,1月に小規模な群発地震とともに始まり,3月21日,エイヤフィヤトラ氷河と東側のより大きなミールダルス氷河を分ける,氷結しないフィムベルズハゥルズ山道の 500mにわたる亀裂から溶岩が噴き出し始めた。4月14日,氷河に覆われた頂上の噴火口の下の新たな割れ目から溶岩が噴き上がった。溶岩の熱で上部の氷河の氷が溶けて蒸発。火山から流れ出た泥,氷,融雪氷水は地域の河川を増水させ,特に火山の西にあるマルカルフリョウト川には流域農地の浸水,道路の損傷などの被害を生じさせた。氷の急速な蒸発によって膨張したガスマグマ水蒸気爆発(→水蒸気爆発)を次々に発生させ,蒸気と灰が上空 11km近くまで吹き上がった。噴煙南東に流されて北大西洋を横切り,北ヨーロッパに流れ込んだ。ヨーロッパ諸国の多くは数日間にわたって空域を閉鎖し,飛行禁止措置をとった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

最新 地学事典 の解説

エイヤフィヤトラヨークトルかざん
エイヤフィヤトラヨークトル火山

Eyjafjallajökull volcano

アイスランド国の首都レイキャビクから東方約125kmに位置する第四紀成層火山(標高1,651m)。山頂に直径2.5kmのカルデラがあり,その周辺を氷河が覆っている。2010年3月に溶岩を流出する噴火が発生し,4月に爆発的噴火(VEI4)が発生した。爆発的噴火に伴う火山灰はアイスランド周辺にとどまらず北西ヨーロッパまで到達した。火山灰が航空機影響を及ぼすことから,約30ヶ国の空港が一時閉鎖するなどの航空混乱が生じた。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む