ええじゃないか

  • ええじゃないか ええぢゃ‥

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

1867(慶応3)年、現在の豊橋市牟呂町にあたる牟呂村で始まったとされ、江戸や中国・四国地方にまで広がった民衆騒動。老若男女身分を超えて酒を酌み交わし、「ええじゃないか」などと言いながら歌い、踊り狂った。大政奉還へつながる時代の変革期に起き、世直し運動の一つとも言われる。

(2006-10-21 朝日新聞 夕刊 1社会)

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百科事典マイペディアの解説

1867年8月から翌年4月にかけて伊勢神宮ほかの神符等が降ったということを契機に,畿内・東海地区を中心に起こった狂乱的民衆運動。お蔭参りの習慣と民衆の不満とが結びついたものといわれる。東海地方に始まり,西は讃岐(さぬき),東は東北に及ぶ。民衆は〈おふだが降った。仏像が空から落ちてきた〉といい,〈ええじゃないか〉を歌って踊り狂乱した。討幕派が神符降下の背後にいたとされるが,その確証は発見されていない。
→関連項目伊勢参り世直し

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とっさの日本語便利帳の解説

幕末の一八六七年、民衆の間で突如流行り出した、「ええじゃないか、ええじゃないか」を連発しながら狂喜乱舞して町を練り歩く、奇抜な大衆行動東海道筋を中心に広まり、封建的秩序を惑乱させ、討幕運動を推進する機能を果たした。

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デジタル大辞泉プラスの解説

1981年公開の日本映画。監督原作脚本今村昌平、脚本:宮本研録音:吉田庄太郎。出演:桃井かおり泉谷しげる緒形拳、露口茂、草刈正雄倍賞美津子田中裕子ほか。第36回毎日映画コンクール録音賞受賞。第5回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞(田中裕子)ほか受賞。
日本のポピュラー音楽。歌は男性アイドルグループ、ジャニーズWEST。2014年発売。作詞:岩崎貴文、mildsalt、作曲:岩崎貴文。

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世界大百科事典 第2版の解説

1867年(慶応3)8月から翌年4月ころにかけ,伊勢神宮の神符等が降下したということを契機に,畿内・東海地区を中心におこった狂乱的な民衆運動。称は民衆が踊りながら唱えた文句に〈ええじゃないか〉〈よいじゃないか〉〈いいじゃないか〉等の語があったためであるが,慶応当時はお下り(駿河近江),御札降り(遠江),おかげ(伊勢,河内),おかげ騒動(伊勢),おかげ祭(信濃),大踊(阿波備前),雀踊(淡路),チョイトサ祭(信濃),ヤッチョロ祭(信濃)などと呼ばれることが多かった。

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大辞林 第三版の解説

1867年東海地方に起こり、近畿・四国・甲州・信州などの各地に波及した大衆乱舞。伊勢神宮のお札などが空から降ったことを契機に、人々が「ええじゃないか」と歌い踊りながら町や村を巡り歩いた。民衆の世直し要求を一種の宗教的熱狂の形で表現したものといわれ、討幕派は社会秩序の攪乱かくらんにこれを利用した。 → おかげまいり

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

1867年(慶応3)夏から翌年の春にかけて、神符の降下を契機に東海、近畿地方を中心に起こった熱狂的乱舞を伴う民衆運動。その際の民衆の唱えたことば「ええじゃないか」が、この運動全体をさすようになった。1867年の7月から8月にかけて東海道筋の宿場、見付(みつけ)、御油(ごゆ)、吉田、藤川などで発生した。範囲は、東は江戸、西は広島、南は和歌山、四国の室戸(むろと)、北は京都府、兵庫県の日本海沿岸、それに信州松本あたりまで及んだ。この民衆運動は御札(おふだ)などの降下に始まり、その御札を祭壇に納め祀(まつ)る。祭壇の前での祝宴と大盤ぶるまい、非日常的な女装・男装の男女の狂乱状態、彼らの唱えことばとしての「ええじゃないか」とか「ちょいとせ」などの大合唱と続く。狂乱状況は二夜三日あるいは六夜七日などで終わり、降下した御札は神社の境内などに納められる。民衆の意識としては、この御札の降下に世直しをみていた。御札類の降下は人為的になされたものであり、それには倒幕派の志士、神宮の御師(おし)などが関与したものと思われるが、いまだ確証はない。民衆が御札の降下により、それを意図した側の考えた以上に熱狂、狂乱のうちにのめり込んでいった点に幕末の民衆の置かれていた状態をうかがうことができる。なお、「ええじゃないか」という唱えことばは近江(おうみ)から西にみられ、東ではこれを豊年踊、御札祭、おかげ祭、おかげ踊、チョイトサ祭、ヤッチャロ祭などとよんでいた。[西垣晴次]
『西垣晴次著『ええじゃないか』(1973・新人物往来社) ▽藤谷俊雄著『おかげまいりとええじゃないか』(岩波新書)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 慶応三年(一八六七)、名古屋におこり、京坂神地方をはじめ各地へ波及した群集の狂乱的歌舞。伊勢神宮の信仰と結びつき、お札が降りると世の中が改まるといって騒ぎだしたもの。

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旺文社日本史事典 三訂版の解説

幕末におこった打ちこわしを伴う大衆の乱舞で,直しの性格をもつ民衆運動
1867年8月,名古屋寺社お札 (ふだ) などが降ったという噂にを発し,老若男女が「ええじゃないか」とはやしたてて乱舞し,富商・村役人などの家に押し入った。たちまち京都・大坂・江戸など全国に及び,翌年春まで続いた。討幕志士の策動とも考えられ,これにより民衆のエネルギーがゆがめられた方向に消耗され,その混乱が討幕派に利用された。

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