エンネル(読み)えんねる(その他表記)Jean-Jacques Henner

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンネル」の意味・わかりやすい解説

エンネル
えんねる
Jean-Jacques Henner
(1829―1905)

フランス画家アルザスに生まれ、パリ美術学校に学ぶ。1858年ローマ賞を受賞し、1863年のサロンでデビュー。アルザス人としてホルバインクールベを尊敬し、イタリア留学ではティツィアーノコレッジョ影響される。官展派の画家として名声を得たが、宗教画肖像よりも、なかば夢幻的、なかば理想主義的な裸体画本領が発揮された。官展の画家としては珍しく印象派に好意をもったことも注目される。

中山公男

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンネル」の意味・わかりやすい解説

エンネル
Henner, Jean-Jacques

[生]1829.3.5. アルザス,ペルンビレ
[没]1905.7.23. パリ
フランスの画家。ストラスブールで学んだのち,1846年パリに出て美術学校に学ぶ。 58年,ローマ大賞を受賞し,59~65年ローマに留学。ジョルジョーネコレッジオなどの作品多くを学び,またベネチア派絵画にも強く影響を受けた。作品には女性の肖像画,ベネチアの風景画などがあるが,官能的な裸婦表現に最もすぐれていた。

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