オイミャコン

デジタル大辞泉 「オイミャコン」の意味・読み・例文・類語

オイミャコン(Oymyakon/Оймякон)

ロシア連邦東部、サハ共和国の村。インディギルカ川上流部、オイミャコン盆地内にあり、北極圏のわずかに南側に位置する。ベルホヤンスクと並ぶ北半球寒極一つとして知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「オイミャコン」の解説

オイミャコン

北極圏より南に位置するが、2千メートル級の山脈に囲まれ、冬は北極圏で発生した寒気団が停滞するため寒くなるというのが定説。夏は30度近くまで気温が上がる。1926年1月に氷点下71・2度が観測されたが公式認定されておらず、33年2月に観測した氷点下67・7度が公認最低気温住民大半が日本人と外見が近いヤクート人で、トルコ語に近い言葉を話す。村名は「凍らない水」を意味する。村によると、現在876人が居住登録しているが、実際は600~700人とみられている。(オイミャコン共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

百科事典マイペディア 「オイミャコン」の意味・わかりやすい解説

オイミャコン

ロシア北東部,サハ共和国東部の町。インジギルカ川に臨み,南西をベルホヤンスク山脈北西をタス・クイスタビス山脈に囲まれたオイミャコン丘陵の盆地にある。1933年2月に−67.7℃を記録し,南極を除いた世界の寒極とされる。約800人。
→関連項目寒極ロシア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オイミャコン」の意味・わかりやすい解説

オイミャコン
おいみゃこん
Оймякон/Oymyakon

ロシア連邦東部、サハ共和国の村。インディギルカ川上流沿岸のオイミャコン盆地に位置する。標高600メートル。北方を除いて周囲を高い山脈に囲まれ、冬季はこの地方に寒気団が停滞し、無風好天で夜は輻射(ふくしゃ)熱の放散が多く、盆地に冷気がたまるので極度に寒冷となり、ベルホヤンスクとともに北半球の寒極といわれる。1933年に零下約68℃が記録された。

[三上正利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオイミャコンの言及

【寒極】より

…南半球の寒極は南極大陸の東半球部に位置し,現在ではロシアのボストーク基地(南緯78゜28′,東経106゜48′,標高3488m)での-89.2℃(1983年7月21日)が最低記録である。北半球ではロシアのシベリア北東部にあり,ベルホヤンスク(-67.8℃,1892年2月5日)と考えられていたが,精度上疑問とされ,現在ではオイミャコンOimyakon(北緯63゜16′,東経143゜15′,標高800m)での-67.7℃(1933年2月6日)が低温記録である。【山下 脩二】。…

※「オイミャコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android