日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルホヤンスク」の意味・わかりやすい解説 ベルホヤンスクべるほやんすくВерхоянск/Verhoyansk ロシア連邦東部、サハ共和国にある小都市。人口約2000。北緯67度33分にあり、1892年に零下67.8℃の気温が観測され、北半球の寒極の一つといわれる。平均気温は1月零下46.3℃、7月15.1℃で、最高気温は1937年の34.6℃。1638年に冬営所として建設され、19世紀後半から革命(1917)に至るまで流刑地であった。現在はヤナ川右岸の河港都市。[三上正利][参照項目] | 寒極 | サハ | シベリア | ベルホヤンスク山脈 | ヤナ川 | ロシア連邦 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルホヤンスク」の意味・わかりやすい解説 ベルホヤンスクVerkhoyansk ロシア東部,サハ共和国の集落。共和国首都ヤクーツクの北北東約 650kmにあり,ヤナ川にのぞむ。 1638年コサックの冬営所がつくられたことに始り,この地方の行政中心地となった。帝政時代には流刑地として,また付近の金,スズの採掘中心地として知られていた。その後トナカイ飼育,野菜栽培,漁業が主要産業。ベルホヤンスクは特に南極大陸を除く陸地の最寒地としてよく知られ,-67.7℃を記録しているが,正確には最寒地はここより南東にあるオイミャコン高原,モマ川地域である。ヤクーツクとの間に定期空路が開かれている。人口 1900 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報