デジタル大辞泉
「オイラーの公式」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
オイラーの公式
オイラーのこうしき
Euler's formulas
オイラーの公式と呼ばれる定理は多数あるが,次のものが代表的である。 (1) 分数式に関するもの En=an/(a-b)(a-c)+bn/(b-a)(b-c)+cn/(c-a)(c-b) を表わす公式。特に E1=0 ,E2=1 ,E3=a+b+c など。あるいはこれを k 変数に拡張した公式。 (2) 複素数の領域における関数 ex , sin x , cos x の間の形式的恒等関係に関する公式 eix= cos x+i sin x ( x は実数) 。また e-ix= cos x-i sin x であるから, cos x=(eix+e-ix)/2 , sin x=(eix-e-ix)/2i 。この公式は 19世紀にいたり複素変数の関数論が発展した段階で,形式的な公式から真に数学的意味をもつ定理へ発展した。 (3) 曲面上の曲線の曲率に関するもの 1/R= cos 2θ/R1+ sin 2θ/R2 。これは,曲面論の初歩に関する重要な公式である。曲面上の任意の点における接平面上には,その点における曲面の「切り口」 (この点における曲面の法線を含む任意の平面で,曲面を切ることによってその曲面上に現れる曲線) の曲率 1/R が,最大値 1/R1 および最小値 1/R2 をとる2つの方向が存在し,この2つの方向は,接平面上で互いに垂直である。この公式で θ は,「切り口」の接線と曲率 1/R1 を与える方向との間の角である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
法則の辞典
「オイラーの公式」の解説
オイラーの公式【Euler's formula of polyhedron】
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内のオイラーの公式の言及
【三角関数】より
… また,複素変数の指数関数,
を用いると,
と表され,eiz=cosz+isinzが成立する。とくにz=iθ(θは実数)とした式, eiθ=cosθ+isinθをオイラーの公式Euler’s formulaという。図4に三角関数のグラフを示す。…
【指数関数】より
…この定義と三角関数cosz,sinzの定義とから,eiz=cosz+isinzが導かれる。ここでz=iθ(θは実数)とした式, eiθ=cosθ+isinθをオイラーの公式という。この式により,複素数z=x+iy(x,yは実数)の指数関数ez=ex+iy=exeiyにおいて,exはezの絶対値,yはezの偏角を表すことがわかる。…
※「オイラーの公式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 