オイルシール

デジタル大辞泉 「オイルシール」の意味・読み・例文・類語

オイル‐シール(oil seal)

自動車エンジンなどの回転部分使用される、金属合成ゴムでできた密封装置潤滑油をはじめとする液体の漏れや、外部からの異物混入を防止する。

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化学辞典 第2版 「オイルシール」の解説

オイルシール
オイルシール
oil seal

アクリルゴムシリコーンゴムフッ素ゴムなどの弾性係数の小さな材料からなる周辺部を,軸の半径方向に締め付けることにより,回転,往復運動や揺動する部分から,オイルをはじめとして多種多様な液体や気体の漏れ防止に用いる機械要素である.回転用シールとしてもっともよく使用されている.油を密封部に使用して気体を封じ込めることもオイルシールという.

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百科事典マイペディア 「オイルシール」の意味・わかりやすい解説

オイルシール

回転軸における潤滑剤の漏れや異物の侵入を防ぐ密封装置一種。金属リングと合成ゴムを組み合わせた環状のものが普通で,リップと呼ばれる部分が環状コイルばねに押されて軸表面に弾性的に密着する。簡単な密封法として自動車のエンジン,トランスミッションなどに使用。
→関連項目パッキング(機械)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オイルシール」の意味・わかりやすい解説

オイルシール
oil seal

潤滑剤が外部に漏れたり,外部から異物が侵入するのを防ぐ目的で,回転軸と接触させて使用する漏れ止め用部品。一般には合成ゴムを主体に用い,内周のリップ先端のわずかな部分を回転軸表面に接触させて密封する構造になっている。密封効果にすぐれ,価格も安いので,回転機械に広く用いられる。通常,軸の周速毎秒 10m (ただし毎分回転数 6000以下) ,150℃以下の条件で使用する。

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栄養・生化学辞典 「オイルシール」の解説

オイルシール

 機械の軸が貫通する部分をシールする装置で,漏水や外部からの異物の侵入を防ぐ.

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世界大百科事典(旧版)内のオイルシールの言及

【パッキング】より

…構造例を図-bに示したが,この場合フィン先端での絞り効果とフィン間に生ずる渦とによって,高圧側から低圧側への流れの抵抗を大きくして気体の漏れを防止している。 オイルシールは回転軸まわりの漏れの防止に用いられるもので,図-cに示したものは外周が金属で,主要部はゴムおよびゴム部を軸に押え付けるばねからなる。外部からの塵埃の侵入を防止するためのくふうを加えたものもある。…

※「オイルシール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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