ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オバデヤ書」の意味・わかりやすい解説
オバデヤ書
オバデヤしょ
Obadyah; Book of Obadiah
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『旧約聖書』の十二小預言書の一つで、21節の最小のもの。その内容は、ユダ王国の隣国エドムに対する報復の預言が中心となっている。紀元前587年新バビロニア王国によってエルサレムが陥落し、神殿をはじめ都が破壊されたとき、エドムはユダ王国の苦境に乗じて、略奪を行ったり、逃れる者を撃つなど、隣国としての友好関係を裏切った。これに対する神の審判と、ユダ王国の回復が預言されている。書かれた年代は前587年からあまりたっていない時期であろう。バビロン捕囚を免れたユダの残留民の思想を示すもので、一方に神による諸民族の支配を強調しながらも、民族主義的、排他的立場を脱していない。
[木田献一]
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