日本大百科全書(ニッポニカ) 「おひつじ座」の意味・わかりやすい解説
おひつじ座
おひつじざ / 牡羊座
秋の宵の中天高く見える星座。黄道十二星座の一つで白羊宮。目をひくのは牡羊の頭の部分で小さな三角形をつくるα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)の3星だけだが、実際は東隣にあるおうし座のプレヤデス星団近くまで延びている。約2000年前には春分点がこの星座にあり、黄道第1番目の星座として重要視されていた。春分点は現在西へ移動してうお座の西部にある。小望遠鏡ではγ星が、4.7等と4.8等の二つの星からなる二重星として興味深く眺められる。
[藤井 旭]
『藤井旭著『秋の星座』(1988・金の星社)』▽『小野塚友吉著『星になったギリシア神話』(2000・エール出版社)』
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