ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルフィスム」の意味・わかりやすい解説
オルフィスム
Orphisme
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1912年ごろからロベール・ドローネーを中心にして始められた一画風をいう。詩人アポリネールが、ギリシア神話の音楽神オルフェウスにちなんで命名した。ドローネーは自らキュビスムを取り入れながらも、その形体重視による色彩の排除という点に反発し、明るく豊潤な色彩を導入することを主張した。印象派や新印象派の明るい色彩を取り戻そうと、シュブルールの色彩論を学び、色彩の対照法を理論的に修得した彼は、イタリア未来派の影響も相まって、色彩と形体の組合せにダイナミックな運動感を導き入れ、画面に音楽的なリズムと旋律をもたらした。色彩の音楽的、詩的イメージを具体的対象から離れて純粋に追求したオルフィスムの絵画は、カンディンスキー、モンドリアンと並んで抽象絵画の出発点ともなった。ドローネーのほかにはフェルナン・レジェ、フランシス・ピカビア、デュシャン、デュシャン・ビヨンらの名があげられる。
[千葉成夫]
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