オレロン島(英語表記)île d'Oléron

改訂新版 世界大百科事典 「オレロン島」の意味・わかりやすい解説

オレロン[島]
île d'Oléron

フランス西部,シャラント・マリティーム県に属する島。人口1万6000(1975)。フランスではコルシカ島に次いで2番目の面積(175km2)を有する。シャラント河口の南側に面し,隣接するレ島とはアンチオシュ水道によって隔てられ,モミュソン水道によって対岸のシャラント・マリティーム県と対している。1966年,長さ3kmの橋の完成によって,大陸側と陸路で結ばれた。島全体は石灰岩からなる低い台地で,周辺部には砂丘連なり,ところどころが林地でおおわれている。産業はカキ養殖が中心で,海洋性の温暖な気候を利用して,ブドウモモなどの栽培も盛ん。大陸と橋で結ばれてから,自動車による観光客の流入著しい
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オレロン島」の意味・わかりやすい解説

オレロン島
オレロンとう
Île d'Oléron

フランス西部,シャラントマリティム県,ロシュフォール西方の大西洋岸,モーミュッソン水道にへだてられる島。延長 2862mの道路橋 (1966完成) により対岸のルシャピュと結ばれる。フランスではコルシカ島に次ぐ面積を有する島。陸地側のオニス背斜地形の南縁にあたり,北側にはサントンジュ向斜地形の延長であるレ島が同方向に延びている。中心集落はルシャトードレロン。 17世紀の要塞跡もある。海水浴場として発展し,観光産業の比重が増加している。沿岸カキ養殖のほか,牧畜穀物,野菜栽培が主産業。面積 175km2。人口1万 6841 (1982) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オレロン島」の意味・わかりやすい解説

オレロン島
おれろんとう
Île d'Oléron

フランス西部の島。面積175平方キロメートル。大西洋にあるフランスの島ではもっとも大きい。人口2万0009(1999)。シャラント・マリティーム県に属す。本土とはモーミュッソンの瀬戸で隔てられているが、1966年に3000メートルの橋により結ばれた。カキの養殖や促成野菜の栽培が盛んで、近年避暑地として知られるようになった。先史時代からガロ・ロマン、中世など各時代の遺跡、歴史的建造物が残る。

[高橋 正]

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