オールダム(その他表記)Oldham, Joseph Houldworth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オールダム」の意味・わかりやすい解説

オールダム
Oldham, Joseph Houldworth

[生]1874.10.20.
[没]1947
イギリス国教会の牧師神学者エディンバラスコットランドで学んだのち,イギリスの学生キリスト教運動の最初の主事となる。 YMCAの主事としてインドのラホールに滞在し (1897~1900) ,その後聖職者となる。 J.R.モットとともにエディンバラ世界宣教会議を主催して主事をつとめ,雑誌"International Review of Missions"を刊行。 1931~38年まで,アフリカの言語と文化のための国際機関の指導者となり,34~38年には世界教会運動の研究部門の議長をつとめる。オックスフォード会議にも指導的役割を果し,世界教会協議会の憲法起草の主役となる。主著"Church,Community and State" (35) ,"The Church as an Ecumenical Society" (37) ,"New Hope in Africa" (55) 。

オールダム
Oldham

イギリスイングランド中北部,グレーターマンチェスター地域東部の都市。オールダム地区を構成する。マンチェスター北東約 10km,ペナイン山脈西麓にある。17世紀初めまで羊毛を産する農業集落であったが,1630年リンネル工業が導入され,リチャード・アークライトによる紡績機の発明後は,気候が適していたこともあって綿紡績工業が発達し,イギリス有数の綿工業都市となった。今日では自動車から電子機器まで多種多様な工業が行なわれる。地区面積 141km2。地区人口 21万8300(2004推計)。

オールダム
Oldham, John

[生]1600頃
[没]1636.7.
アメリカ植民地時代初期のイギリス人植民者。毛皮交易商人。彼のコネティカット川探検報告は,コネティカットへの移民を導いた。インディアンに殺され,それがピクォート戦争一因となった。

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改訂新版 世界大百科事典 「オールダム」の意味・わかりやすい解説

オールダム
Oldham

イギリス,イングランド北西部のグレーター・マンチェスター州(旧,ランカシャー)にある工業都市。地名は〈古い河間地old holm〉の意。人口22万(2006)。ペニン山脈の西麓に位置し,ランカシャー工業地域の中核として下級綿糸の生産が盛ん。かつては羊毛・亜麻工業が行われる農村中心地であったが,産業革命以後,炭田を背景に綿紡績業が発展,1849年に自治都市となった。紡績機械をはじめとする機械工業も著名である。市内には中世のセント・メアリー教会やアレクサンドラ公園がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オールダム」の意味・わかりやすい解説

オールダム
おーるだむ
Oldham

イギリス、イングランド中部、グレーター・マンチェスター大都市県にある都市。マンチェスターから約10キロメートル、メドロック河畔に臨む。人口21万7393(2001)。19世紀には綿工業が繁栄し、綿紡績の中心地であったが、現在では電子工業、機械工業を主とする工業都市。美術館は優れた水彩画の展示で知られる。

[久保田武]

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百科事典マイペディア 「オールダム」の意味・わかりやすい解説

オールダム

英国,マンチェスターの北東約10kmにある綿紡績工業都市。1630年に麻紡績が始まり,19世紀初めから綿紡績工業が発達。紡績機械工業も行われる。アメリカ綿花を原料とする太番手の紡績に特色がある。10万4000人(2001)。

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