20世紀西洋人名事典 「カイニールセン」の解説
カイ ニールセン
Kai Nielsen
1886 - 1957
デンマークの挿絵画家,舞台美術家。
コペンハーゲン生まれ。
両親は舞台監督・俳優で、17歳の時パリに出て画塾で学ぶ。1912年にロンドンに移り、幻想的で耽美主義的な作風で挿絵画家として活躍し、「太陽の東月の西」(’14年)で注目を集めた。帰国後は国立劇場の舞台美術、アンデルセン、グリムなどの挿絵を描いた。その後’36年にはハリウッドに移り、ディズニーのアニメ製作、映画セットのデザインを手がけたが、様式的な彼のデザインは時代の流れに合わなくなる。戦争中もアメリカに留まり、晩年は無名の画家として失意のうちにその生涯を終えた。
カイ ニールセン
Kai Nielsen
1882.11.26 - 1924.11.2
デンマークの彫刻家。
スヴェンボルク生まれ。
コペンハーゲン美術アカデミーで学び、パリ、イタリアに滞在した。女性と子供を斬新な手法で扱い、その大胆なモティーフと厳密な様式による安定感のある女性の造形は注目を浴びた。主な作品は「エバの創造」「老婆」「盲目の少女」「二人の姉妹」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報