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カクテルドレス(読み)かくてるどれす(その他表記)cocktail dress

翻訳|cocktail dress

精選版 日本国語大辞典 「カクテルドレス」の意味・読み・例文・類語

カクテル‐ドレス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cocktail dress ) カクテルパーティーなどで、女性が着る袖なしか半袖のドレスイブニングドレスほど豪華で正式なものではない。
    1. [初出の実例]「カクテル・ドレスを拵えてやるという話よ」(出典:女給夕子の一生(1956)〈井上友一郎〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カクテルドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテル・ドレス
かくてるどれす
cocktail dress

夕食前のカクテル・アワー(夕方5時から8時ぐらいまで)の社交パーティで着られる、男女の略礼服総称。しかし婦人用をさすのが普通で、イブニング・ドレスほどフォーマルでも豪華でもないが、ある程度の華やかさが求められる。形は、概して胸元を開き、肩をあらわにしたものが好まれ、スカート丈はイブニング・ドレスより短い場合が多い。若い人はスカートに膨らみをもたせるが、年輩の人はストレートに近いデザインが普通。生地(きじ)の材質は重厚なものよりも軽い感じを与えるドレッシーなものがよく、絹、ポリエステルクレープシフォンベルベット、レースなどのほか、ラメビーズなどの光る素材が用いられる。

 女性の服を昼の服(デイタイム・ドレス)と夜の服(イブニング・ウエア)とに分けた場合、カクテル・ドレスは夜の服に入るがイブニング・ドレスと同様、近年の女性の生活の形態などの変化に伴い、カジュアルな素材とデザインをもつものに変わってきている。

[田村芳子]

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改訂新版 世界大百科事典 「カクテルドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテルドレス
cocktail dress

アフタヌーンドレスとイブニングドレスとの間に位置する女性の服装で,カクテル・パーティ公式の席に着用される。光沢のあるタフタやベルベットなどの布を用い,着丈ふくらはぎのやや長目,襟は大きくくり,袖なしが多いが,長袖も採用される。カクテル・ハット,コート,バッグも用いられる。
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百科事典マイペディア 「カクテルドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテルドレス

カクテル・パーティーに着用される服。アフタヌーンドレスとイブニングドレスの中間のもので,形は一定していないが,袖(そで)はあっても短めで,スカートは開いたものが多い。生地はタフタやサテン,シフォンなど。羽根,花,リボンなどで飾ったカクテルハットをかぶる。現代では,服装のカジュアル化とともに,時間や場所で着分けることは一般に行われなくなった。
→関連項目礼服

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カクテルドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテルドレス
cocktail dress

婦人服の一種。 1940年代後半,欧米に現れたアフタヌーンドレスイブニングドレスの中間にあたるドレスで,セミフォーマルに属する。フォーマルなイブニングドレスよりはデザインの制限が少い。 1806年頃アメリカで考案されたカクテルの普及とともにカクテル・タイムができ,定席のない,いくぶん家庭的でプライベートなパーティーに出席する際に着る衣服として,カクテルドレスが生れた。

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