カクテル・ドレス(読み)かくてるどれす(英語表記)cocktail dress

翻訳|cocktail dress

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カクテル・ドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテル・ドレス
かくてるどれす
cocktail dress

夕食前のカクテル・アワー(夕方5時から8時ぐらいまで)の社交パーティで着られる、男女の略礼服総称。しかし婦人用をさすのが普通で、イブニングドレスほどフォーマルでも豪華でもないが、ある程度の華やかさが求められる。形は、概して胸元を開き、肩をあらわにしたものが好まれ、スカート丈はイブニング・ドレスより短い場合が多い。若い人はスカートに膨らみをもたせるが、年輩の人はストレートに近いデザインが普通。生地(きじ)の材質は重厚なものよりも軽い感じを与えるドレッシーなものがよく、絹、ポリエステルクレープシフォンベルベット、レースなどのほか、ラメビーズなどの光る素材が用いられる。

 女性の服を昼の服(デイタイム・ドレス)と夜の服(イブニング・ウエア)とに分けた場合、カクテル・ドレスは夜の服に入るがイブニング・ドレスと同様、近年の女性の生活の形態などの変化に伴い、カジュアルな素材とデザインをもつものに変わってきている。

[田村芳子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カクテル・ドレス」の意味・わかりやすい解説

カクテルドレス
cocktail dress

婦人服一種。 1940年代後半,欧米に現れたアフタヌーンドレスイブニングドレス中間にあたるドレスで,セミフォーマルに属する。フォーマルなイブニングドレスよりはデザインの制限が少い。 1806年頃アメリカで考案されたカクテルの普及とともにカクテル・タイムができ,定席のない,いくぶん家庭的でプライベートなパーティーに出席する際に着る衣服として,カクテルドレスが生れた。

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