マメ科の1属 (カワラケツメイ属) で,落葉高木,低木あるいは草本を含む。日本にはこの属のものは,草本のカワラケツメイ C. mimosoides var. nomameだけであるが,南北アメリカ,アフリカ,熱帯アジアなどに約 450種も知られている。葉は偶数羽状複葉,花は総状または円錐花序につくか,あるいは葉腋に単生する。花弁は5枚でほとんど同形,マメ科ではあるが蝶形花ではない。この点でマメ科から分けてジャケツイバラ科とすることもある。観賞用や並木として植えられたり,果実や葉を薬用にしたり,また材を建材や家具材に用いる。日本ではハブソウC. torosaやエビスグサ C. obtusifoliaなどを薬用に栽培する。熱帯アジア産のタガヤサンC. siameaは材が堅く,鉄刀木とも呼ばれ,古くから建材や杖などに使われる。