キューバの小説家。共産主義者の両親のもとに生まれ、早くから政治に目覚め、バチスタ独裁下、弾圧を受けながらも文芸活動に携わる。その間に発表した短編が革命後『平和のときも戦いのときも』(1960)としてまとめられる。『熱帯の夜明けの景観』(1964)でスペインのブレベ賞を受賞後は革命政府との確執もあってヨーロッパに移り住むことを決意し、やがてイギリスに定住。1967年に前作を大幅に改稿し、キューバの俗語、ことば遊びを多用して革命前のハバナに住む人々の生活を描いた『淋(さび)しい三頭の虎』でラテンアメリカを代表する作家となった。以後、言語実験的な『文体の悪魔祓(ばら)い』(1976)、自らの性体験を交えてハバナでの青春時代を綴(つづ)った『亡き王子のためのハバーナ』(1979)などの小説や『夜ごとのアルカディア』(1977)、『映画、それとも鰯(いわし)』(1997)といった映画評論、葉巻をめぐるエッセイ『聖なる煙』(1985)、政治評論『我がキューバ』(1992)、音楽評論『わたしの至上の音楽』(1996)など多くのジャンルで異才ぶりを発揮した。97年スペイン語圏の権威ある文学賞、セルバンテス賞を受賞。
[安藤哲行]
『吉田秀太郎訳『平和のときも戦いのときも』(1977・国書刊行会)』▽『吉田秀太郎著『カブレラ=インファンテと新しい表現の追求』(『ラテンアメリカ文学を読む』所収・1980・国書刊行会)』▽『木村榮一訳『亡き王子のためのハバーナ』(1983・集英社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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