カプリン酸(読み)カプリンサン

デジタル大辞泉 「カプリン酸」の意味・読み・例文・類語

カプリン‐さん【カプリン酸】

capric acid炭素数10個の直鎖状の飽和脂肪酸椰子油など多く油脂中に含まれる。酸敗臭をもつ白色針状結晶。水にほとんど溶けない。化学式CH3(CH28OH

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精選版 日本国語大辞典 「カプリン酸」の意味・読み・例文・類語

カプリン‐さん【カプリン酸】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] capric acid の訳語 ) 炭素原子一〇個をもつ飽和脂肪酸。酸敗臭のある白色結晶。油脂に主としてグリセリドとして含まれる。デシル酸。デカン酸

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カプリン酸」の意味・わかりやすい解説

カプリン酸(データノート)
かぷりんさんでーたのーと

カプリン酸
  CH3(CH2)8COOH
 分子式 C10H20O2
 分子量 172.3
 融点  31.3℃
 沸点  268.4℃
 屈折率 (n) 1.4288


カプリン酸
かぷりんさん
capric acid

炭素10原子からなる直鎖の飽和カルボン酸で、デカン酸ともよばれる。バターやし油パーム油などの油脂に数%含まれているが、エルム種子油ではとくに多く、含有量は全脂肪酸量のおよそ50%に達する。不快なにおいをもつ白色結晶。水には溶けにくいが、ベンゼンエタノールエチルアルコール)などの有機溶媒にはよく溶ける。香料潤滑剤医薬品などの原料に用いられる。

[廣田 穰]

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栄養・生化学辞典 「カプリン酸」の解説

カプリン酸

 C10H20O2 (mw172.27).CH3(CH2)8COOH.デカン酸ともいう.炭素数10個の飽和脂肪酸で,ヤシ油パーム核油に多く含まれている.

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化学辞典 第2版 「カプリン酸」の解説

カプリン酸
カプリンサン
capric acid

[同義異語]デカン酸

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