ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーバー」の意味・わかりやすい解説
カーバー
Carver, Raymond
[没]1988.8.2. ワシントン,ポートエンゼルス
アメリカ合衆国の短編小説家,詩人。シラキュース大学などで英文学を教える。物語の展開を単純化し,簡潔な会話を通じて現代アメリカの生活の断片を提示する,ミニマリズムの中心的な存在。短編集『私の身になって考えて下さい』Put Yourself in My Shoes(1974)に続く『頼むから静かにしてくれ』Will You Please Be Quiet,Please?(1976)で全米図書賞を受賞して認められた。主著『愛について語るときに我々の語ること』What We Talk About When We Talk About Love(1981),『ぼくが電話をかけている場所』Where I'm Calling From(1988),『滝への新しい小径』A New Path to the Waterfall(1989)など。村上春樹の翻訳により日本でも愛読者が多い。ほかに詩集『冬の不眠』Winter Insominia(1970)などがある。
カーバー
Carver, Jonathan
[没]1780.1.31. ロンドン
アメリカの探検家。五大湖からミシシッピ川への各地を探検。"Travels Through the Interior Parts of North America in the Years 1766,1767,1768" (1778) を著わした。
カーバー
Carver, John
[没]1621.4.5. プリマス
『メイフラワー』号によってアメリカのプリマスに移住したピルグリム・ファーザーズの指導者。プリマス植民地の最初の総督。イングランド王ジェームズ1世の名によってワンパノアグ・インディアンの族長マサソイトと同盟条約を結んだ。
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