カーマイン(読み)かーまいん(英語表記)carmine

翻訳|carmine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーマイン」の意味・わかりやすい解説

カーマイン
かーまいん
carmine

サボテン科植物に寄生するエンジムシの雌虫を乾燥して得られる紅色染料。コチニールともいう。

 主成分はアントラキノン誘導体であるカルミン酸。絹、羊毛などをアルミニウムによる媒染で紅に染めうるが、今日では染色用にはほとんど用いられておらず、毒性が低いので、化粧品や食品着色に用いられている。希土類元素の検出指示薬としての用途もある。

[飛田満彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーマイン」の意味・わかりやすい解説

カーマイン
carmine

絵具色名一つ人工の赤色顔料カーマインレーキは 19世紀末頃よりつくりだされたもので,アリザリン・レーキを明礬塩化錫で沈殿させてつくる。天然のカーマインは,えん脂虫の一種の雌の体から抽出した赤色色素である。

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