カーマイン(その他表記)carmine

翻訳|carmine

デジタル大辞泉 「カーマイン」の意味・読み・例文・類語

カーマイン(carmine)

カルミン

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精選版 日本国語大辞典 「カーマイン」の意味・読み・例文・類語

カーマイン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] carmine )[ 異表記 ] カーミン 深紅色。また、その色の染料サボテンに寄生するコチニール虫(エンジ虫)の煮沸水溶液に、ミョウバン、希薄石灰乳を加えてつくる。赤インク製造飲食物着色、染料、化粧料などに用いる。洋紅(ようべに)。カルミン。カーマインレッド。〔外来語辞典(1914)〕

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色名がわかる辞典 「カーマイン」の解説

カーマイン【carmine】

色名一つJISの色彩規格では「あざやかな」としている。一般に、マルカイガラムシ科コチニールカイガラムシ原料とする顔料のような、強い赤。この虫はサボテンに寄生し、エンジムシとも呼ばれる。雌を乾燥させて粉末にしたものがコチニールという色素となる。このコチニールを原料とした顔料がカーマイン。同じ由来をもつ色にコチニールレッドがあるが、こちらは少しくすんでいる。カーマインは和名べにに近い。紅色はキク科ベニバナ花びらから紅色素を抽出して染めた色。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーマイン」の意味・わかりやすい解説

カーマイン
かーまいん
carmine

サボテン科植物に寄生するエンジムシの雌虫を乾燥して得られる紅色染料。コチニールともいう。

 主成分はアントラキノン誘導体であるカルミン酸。絹、羊毛などをアルミニウムによる媒染で紅に染めうるが、今日では染色用にはほとんど用いられておらず、毒性が低いので、化粧品や食品の着色に用いられている。希土類元素の検出指示薬としての用途もある。

[飛田満彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーマイン」の意味・わかりやすい解説

カーマイン
carmine

絵具の色名の一つ。人工の赤色顔料カーマイン・レーキは 19世紀末頃よりつくりだされたもので,アリザリン・レーキを明礬と塩化錫で沈殿させてつくる。天然のカーマインは,えん脂虫の一種の雌の体から抽出した赤色色素である。

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