ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガービー」の意味・わかりやすい解説
ガービー
Garvie, Alfred Ernest
[没]1948.3.7.
イギリスの神学者。教会指導者。ロシア領ポーランドに生れ,ポーランドで初等教育を受けたのち,エディンバラ,ジョージ・ワシントン,グラスゴーの各大学などで哲学,神学を学び,会衆派教会牧師となる。のちにロンドンのハクネー大学およびニューカレッジの教授となり,有神論哲学,比較宗教学,キリスト教倫理学などを講じ,1933年名誉学長となった。教会一致運動 (→エキュメニズム ) に尽し,イギリス会衆派教会議長 (1919) ,イギリス教会協議会 NCC議長,スイスのローザンヌで開かれた第1回の信仰職制会議の議長代理 (27) ,イギリス自由教会連盟議長 (28) などをつとめ,教会指導者としても大きな足跡を残した。リッチュルの流れをくむ穏健な神学的な立場を取り,ウェストミンスター新約聖書注解シリーズの編集者でもあった。主著"The Ethics of Temperance" (1895) ,"The Ritchlian Theology" (99) ,"Commentary on Romans" (1901) ,"The Purpose of God in Christ" (19) ,"Revelation through History and Experience" (34) ,"The Christian Faith" (36) 。
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