デジタル大辞泉 「キエルツェ」の意味・読み・例文・類語 キエルツェ(Kielce) ポーランド南東部の都市。シベントクシュスカ山地に位置する。鉱物資源に恵まれ、第二次大戦後に工業都市として発展。旧市街にはバロック様式の司教宮殿や大聖堂のほか、キエルツェ国立博物館、ステファン‐ジェロムスキー劇場などがある。キェルツェ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キエルツェ」の意味・わかりやすい解説 キェルツェKielce ポーランド南部,シフィエントクシスキェ県の県都。シフィエントクシスキェ山脈のふもとにあり,ワルシャワ-クラクフ間の鉄道に沿う。 11世紀後半にクラクフ司教区の所領として発展した町。付近は地下資源に富み,16世紀以来鉱業の中心地として発展。 1795年にオーストリアに奪われ,のちに事実上ロシアの属国であったポーランド王国に編入。第2次世界大戦ではドイツ軍に占領されて破壊されたが,冶金,機械,化学工業などの工場をもつ近代的工業都市として急速に発展した。 12世紀の大聖堂をはじめ,中世の多くの遺跡が残る。東郊のウィシツァ山を中心とするシフィエントクシスキェ山地は魅力的な観光地として知られ,一部は国立公園になっている。人口 21万 2429 (2002) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
改訂新版 世界大百科事典 「キエルツェ」の意味・わかりやすい解説 キエルツェKielce ポーランド南東部,同名県の県都。人口20万9962(2004)。シベントクシュスカ山地の中央部にあり,ビスワ水系ニーダ川の小さな谷に発達した古い町(1084年に記録に登場)で,農業地域の小中心地であったが,銅鉱石,鉄鉱石,大理石など資源に恵まれ,機械・金属工業を中心に化学・木材加工・食品工業が戦後急速に発展した。執筆者:山本 茂 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「キエルツェ」の意味・わかりやすい解説 キエルツェきえるつぇKielce ポーランド南東部、シフィエントクジ県の県都。人口21万0315(2002)。シベントクシュスカ山地のほぼ中央部にあり、ビスワ川水系ニーダ川の小さな谷に発達した古い町。農業地域の中心都市の性格をもっていたが、銅、鉄鉱石、大理石の資源に恵まれ、第二次世界大戦後、地方工業化政策のモデルとして機械金属工業を中心に、化学、木材加工、食品加工など各種の工業が急速に発展している。町の起源はさだかではないが、12世紀には記録に現れている。第一次世界大戦では戦場となり、また第二次世界大戦中にはドイツ軍政府が置かれた。僧院や司教の館(やかた)などの史跡も多い。[山本 茂] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例