キュラソー島(読み)きゅらそーとう(英語表記)Curaçao

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キュラソー島」の意味・わかりやすい解説

キュラソー島
きゅらそーとう
Curaçao

カリブ海南部、ベネズエラ北西にあるオランダ自治領クラサオ島ともいう。面積444平方キロメートル、人口15万1448(1995)。旧オランダ領アンティル諸島最大の島で、中心都市はウィレムスタットWillemstad(人口12万3000、1999年推計)。土地は一般に平坦(へいたん)で最高地点の高さは約370メートルである。ベネズエラのマラカイボ湖周辺から輸送されてくる原油を精製するのがおもな産業であるが、造船業も発達している。工業と並んで観光も重要な産業である。1499年発見され、1527年スペイン人が定住したが、1634年オランダが占領し、18世紀にはオランダの中継ぎ貿易港として栄えた。1863年奴隷制度の廃止によって一時衰退したが、20世紀初期に石油産業が立地してから発展した。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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