キュラソー島(読み)キュラソートウ(その他表記)Curaçao

デジタル大辞泉 「キュラソー島」の意味・読み・例文・類語

キュラソー‐とう〔‐タウ〕【キュラソー島】

Curaçao》カリブ海南部、ベネズエラ沖にあるオランダ自治領の島。首都ウィレムスタッド。1634年にオランダに占領され中継貿易港として栄え、20世紀初期にベネズエラ産原油精製発展。1954年から近隣島々オランダ領アンティルを構成。2010年にアンティルは解体し、単独の自治領となった。面積444平方キロメートル、人口15.2万(2021)。キュラソークラサオ島

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「キュラソー島」の意味・読み・例文・類語

キュラソー‐とう‥タウ【キュラソー島】

  1. ( キュラソーはCuraçao ) 西インド諸島南部、ベネズエラの沖合にあるオランダ領の小島。中心都市ウィレムスタット。ベネズエラのマラカイボ油田の原油を精製する精油所がある。また、特産オレンジはキュラソーの原料。クラサオ島。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キュラソー島」の意味・わかりやすい解説

キュラソー島
きゅらそーとう
Curaçao

カリブ海南部、ベネズエラの北西にあるオランダの自治領。クラサオ島ともいう。面積444平方キロメートル、人口15万1448(1995)。旧オランダ領アンティル諸島最大の島で、中心都市はウィレムスタットWillemstad(人口12万3000、1999年推計)。土地は一般に平坦(へいたん)で最高地点の高さは約370メートルである。ベネズエラのマラカイボ湖周辺から輸送されてくる原油を精製するのがおもな産業であるが、造船業も発達している。工業と並んで観光も重要な産業である。1499年発見され、1527年スペイン人が定住したが、1634年オランダが占領し、18世紀にはオランダの中継ぎ貿易港として栄えた。1863年奴隷制度の廃止によって一時衰退したが、20世紀初期に石油産業が立地してから発展した。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android