キューピー(英語表記)kewpie

デジタル大辞泉 「キューピー」の意味・読み・例文・類語

キューピー(Kewpie)

キューピッドをかたどった裸の人形。頂きのとがった頭と大きな目をもつ。

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精選版 日本国語大辞典 「キューピー」の意味・読み・例文・類語

キューピー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Kewpie 元来は商標名 ) キューピッドを戯画化した裸の人形。頭が大きく、頭上中央にとがった頭髪があり、目が大きい。背中に小さな羽根をつけたものもある。
    1. [初出の実例]「あのおどけもののキューピーを」(出典:嘘をつく日(1918)〈水野仙子〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「キューピー」の意味・わかりやすい解説

キューピー
kewpie

ローマ神話の恋愛の神クピド(キューピッド)Cupidoをかわいらしい表情のマスコットにつくったもの。頭髪のとがった裸形のベビー人形で背中に羽がある。セルロイド,陶,ゴムプラスチック製など,大きさにも各種があり,おもに幼児向きの玩具。1912年ウィルソンRose Cecil O'Neill Wilsonという女流画家がアメリカの家庭雑誌《ウーマンズ・ホーム・コンパニオン》に描いたこの人形が評判になり,13年セルロイド人形として発売され世界に広まった。日本にも輸入されたが,やがて国産品が盛んに出回るようになった。ことにセルロイドの主要原料のショウノウが日本の特産品で,加工も容易,値段も安く仕上がりも美しいなどの利点から工業化が進み,1936-37年にかけてはセルロイド玩具産業の全盛期を迎え,キューピー人形はその花形となって逆に欧米へ盛んに輸出された。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キューピー」の意味・わかりやすい解説

キユーピー(株)
きゅーぴー

マヨネーズドレッシングで首位を占める食品会社。1919年(大正8)にソースその他食料品製造を目的として東京・中野に設立された食品工業株式会社が前身。1925年に国産初のマヨネーズを製造し、「キユーピー」の商標で中島董(なかしまとう)商店から発売した。第二次世界大戦中には原料難からマヨネーズ製造を中止したが、戦後に東京・府中で生産を再開した。1957年(昭和32)にキユーピーと社名を改め、翌58年には、従来の瓶入りに加え、チューブ入りマヨネーズと国産初のフレンチドレッシングを発売した。1960年代から大手食品企業のマヨネーズ市場への参入が相次いだが、合理化努力と値下げ政策で寄せつけず、72年には中島董商店から販売部門を引き継ぎ、製造・販売一体体制を整えた。堅実経営で定評があり、近年は工場のFA(ファクトリー・オートメーション)化に取り組み、「総合タマゴ産業」として卵黄、卵白の利用に加え、卵殻をカルシウム剤として活用するなどのほか、ファインケミカル、植物工場などの新分野も手がけ、特色ある食品企業を目ざしている。資本金241億円(2008)、売上高2324億円(2007)。

[中村青志]


キューピー
きゅーぴー
cupie

ローマ神話に出てくる恋愛の神キューピッドcupidをかわいらしくおどけた表情につくったマスコット人形。頭のとがった裸体の童形で、背中に小さな羽がはえている。セルロイド、ゴム、プラスチック、陶製などがあり、大きさも種類が多い。1909年アメリカの女流画家が描いたキューピーの絵をもとに、12年以降欧米で人形が製造された。初期の人形は陶製やセルロイド製が主で、やがて日本にも輸入され、国産品も盛んに出回るようになった。大正期から昭和10年(1935)ごろにかけてセルロイド玩具産業は全盛期を迎え、キューピー人形はその花形となった。意匠もさまざまで大小数十種が生産され、逆に欧米へ輸出された。第二次世界大戦後は可燃性を避け、プラスチック製となった。

[斎藤良輔]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キューピー」の意味・わかりやすい解説

キユーピー

マヨネーズのトップメーカー。 1919年食品工業として設立,25年マヨネーズの製造を開始。 57年現社名に変更。 61年キユーピー商会を合併。マヨネーズの専門メーカーとして長く市場を独占,68年以後は他社の進出があったが,現在でもシェアはトップを占める。 79年韓国オツトギ食品との技術提携を皮切りに,タイ,アメリカ,台湾などにも積極的に業務展開。近年はベビーフード,缶詰類,ジュース,業務用惣菜など多角化をはかっている。売上構成比は,マヨネーズ・ドレッシング類 34%,加工食品 20%,卵加工品 19%,冷凍冷蔵食品 21%,その他6%。年間売上高 3733億 9900万円 (連結) ,資本金 241億 200万円 (1998) ,従業員数 2723名 (1999) 。

キューピー

「キユーピー」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「キューピー」の意味・わかりやすい解説

キユーピー[株]【キユーピー】

大手食品会社。1919年中島董一郎(とういちろう)が食品工業(株)を設立,1925年に日本で初めてマヨネーズを製造し,シェア70%を占める。現在では加工食品や冷凍食品も多く手がけているが,売上げ全体に占めるマヨネーズ・ドレッシング類の構成比は37%。1957年現社名。堅実な経営で評価が高い。本社東京,工場茨城など。2011年資本金241億円,2011年11月期売上高4864億円。売上構成(%)は,調味料・加工食品36,健康機能4,タマゴ18,サラダ・惣菜18,共通1,物流システム24。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「キューピー」の解説

キユーピー

正式社名「キユーピー株式会社」。英文社名「Kewpie Corporation」。食料品製造業。大正8年(1919)「食品工業株式会社」設立。昭和32年(1957)現在の社名に変更。本社は東京都調布市仙川町。食品メーカー。マヨネーズ・ドレッシングでトップクラス。カット野菜やベビーフード・介護食なども製造。東京証券取引所第1部上場。証券コード2809。

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デジタル大辞泉プラス 「キューピー」の解説

キューピー

アメリカのイラストレーター、ローズ・オニールの作成したキャラクター。ローマ神話のキューピッドがモチーフ。1909年登場。人形の発売は1912年。その後世界中で多くのグッズを展開している。

キユーピー

キユーピー株式会社のキャラクター。1909年にアメリカで登場した「キューピー」がモチーフ。

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