ぎちぎち(読み)ギチギチ

デジタル大辞泉 「ぎちぎち」の意味・読み・例文・類語

ぎち‐ぎち

[副]物がこすれ合って鈍くきしむ音を表す語。「床板継ぎ目ぎちぎち(と)鳴る」
[形動]物事がいっぱいでゆとりがないさま。「予定ぎちぎちに詰まっている」
アクセントチギチ、はギチギチ
[類語]過密稠密ちゅうみつ櫛比しっぴ所狭しと軒を並べる立錐の余地もないぎしぎしぴちっとぴちぴちぴっちりぴったりきっちりぎっしりぎっちりぎゅうぎゅうびっしりきちきち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぎちぎち」の意味・読み・例文・類語

ぎち‐ぎち

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物がふれあったり、こすれあったりしてきしむ音を表わす語。
      1. [初出の実例]「水を含んだ手拭は、岡の様に肉づいた脊中をぎちぎち磨り始める」(出典:二百十日(1906)〈夏目漱石〉二)
    2. 物事が円滑にいかないさま、特に生活状態が不如意で、ゆとりのないさまを表わす語。ぎっちぎち。
      1. [初出の実例]「冬年の仕まひもぎちぎち」(出典:洒落本・多佳余宇辞(1780))
    3. きちきち[ 一 ]
      1. [初出の実例]「喉に詰まり、ぎちぎちするを」(出典:歌舞伎・丹波与作手綱帯(1693)三)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 物がいっぱいに詰まっているさま。また、そのために物事が円滑にいかないさま。

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