ぎゅうぎゅう(読み)ギュウギュウ

デジタル大辞泉 「ぎゅうぎゅう」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐ぎゅう

[副]
物がきしんだり、こすれたりするときに鳴る音を表す語。「台車ぎゅうぎゅう(と)音をたてる」
強く締めつけたり、押しつけたりするさま。「帯をぎゅうぎゅう(と)締める」
無理に詰め込んだり押し込んだりするさま。「トランク荷物ぎゅうぎゅう(と)詰める」
人を強く責めたてるさま。また、責められてをあげるさま。「ぎゅうぎゅう言わせてやる」
[形動]
3に同じ。「荷物をぎゅうぎゅうに詰める」「場内若者ぎゅうぎゅうだ」
4に同じ。「ぎゅうぎゅうな目にあわせる」
アクセントギューギュー、はギューギュー
[類語]2ぎゅうきゅうきゅうぴたりひしとぎゅっときゅっとがっちりかっちりしかとしっかりがっしりむずとむんずと力ずく腕ずく力任せぐっとぐんとぐいとぐいぐいぐんぐんどんどん乱暴粗暴手荒手荒い荒っぽい荒荒しい力を込める3過密稠密ちゅうみつ櫛比しっぴ所狭しと軒を並べる立錐の余地もないぎしぎしぴちっとぴちぴちぴっちりぴったりきっちりぎっしりぎっちりびっしりぎちぎちきちきち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぎゅうぎゅう」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐ぎゅう

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物がきしんだり、こすれたり、押しつけられたりして鳴る音を表わす語。
      1. [初出の実例]「押し合って、御互にギューギュー云って居る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)
    2. ゆとりのないほど、強く締めたり、押しつけたりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「石や棒ちぎれをぎうぎう井戸の中へ挿し込んで、水が出なくなったのを見届けて」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一)
    3. 押しつけられて、苦しむさま、また転じて、容赦なく責めたて苦しめるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ぎうぎういはせてやるぞ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 全く余裕のないほど一杯のさま。
      1. [初出の実例]「やっと来たぎゅうぎゅうの車に」(出典:野性の誘惑(1947)〈長与善郎〉曲り角)
    2. ひどい目にあうさま。
      1. [初出の実例]「首根っ子を掴まってぎゅうぎゅうに云はされてゐるんだとしたら」(出典:他所の恋(1939‐40)〈正宗白鳥〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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