ぴったり(読み)ピッタリ

デジタル大辞泉 「ぴったり」の意味・読み・例文・類語

ぴったり

[副](スル)
ぴたり1」に同じ。「窓をぴったり(と)閉める」「横にぴったり(と)寄り添う」
ぴたり3」に同じ。「タバコぴったり(と)やめる」
少しの狂いもなく適合するさま。また、よく合って、いかにもふさわしいさま。「ぴったり(と)八時に着く」「ぴったりする言葉が出てこない」
[形動]3に同じ。「足にぴったりな靴」
[類語]3似合い格好丁度適合適当合致即応適う適する合う沿うそぐう当てはまる適える向く似合う似つかわしいふさわしいしっくり打ってつけ持ってこい同調するフィットする妥当適切適正適確至当穏当相応好適正当順当ころ合い程合い手頃てごろ当を得る調和兼ね合い均衡平衡バランスマッチ便宜好都合便利利便あつらえ向きタイムリー有り難いうれしいおんの字重宝ちょうほう有用有益簡便軽便至便格好好個程よい絶好願ったり叶ったり願ってもない相応しか即する肌が合う適格適材くみし易い然るべきマッチ究竟くっきょう合い口合目的文句無しリーズナブル好条件見合う匹敵言い得て妙あたかもよし三拍子そろ似合わしいジャストミート思いがけない当を得る馬が合う息が合う順当どんぴしゃり所を得る最適つぼにはまる水を得たうおのよう結構尽くめぴちっとぴちぴちぴっちりきっちりぎっしりぎっちりぎゅうぎゅうびっしりぎちぎちきちきちぽっきりちょうどちょっきりジャストきっかりかっきりかっちりちゃんとしゃんときちんときちんきちんきりっとぴたっとぴたりどんぴしゃり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぴったり」の意味・読み・例文・類語

ぴったり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. すきまなくくっつくさま、また、一面にまといつくさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「どふぞ慈悲じゃから、くくらせてくんなさいと、ばん人にぴったりだきつく」(出典:咄本・近目貫(1773)榎)
      2. 「癖のある濃い髪毛は広い額に直(ピッタ)り張付いて」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
    2. すきまなく物を合わせたり、きちんと戸・蓋などを閉めたりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「大門町の伯父の処へ来て見ると、ぴったり閉って居るから」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一八)
    3. 連続している音、動いているものなどが一点で完全に止まるさまや、止めるさま、また、動いている物が合致したり、物事決着がきちんとつくさまなどを表わす語。
      1. [初出の実例]「ぢきに天帝にかほつき合せた様にぴったりと対するぞ」(出典:絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初))
    4. 物事がよく合っていて、似つかわしいさま、適当なさま、また、うまいぐあいに適合したり、適中したりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「だから是々は是々だと直(ピッタ)り、自分意見に嵌めて了ふ」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
    5. びったり
      1. [初出の実例]「アセガピッタリト あせもしととに」(出典:詞葉新雅(1792))
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「『わアッ、時間、ぴったり』と」(出典:巷談本牧亭(1964)〈安藤鶴夫〉晴れた日に)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android