ぴちぴち(読み)ピチピチ

デジタル大辞泉 「ぴちぴち」の意味・読み・例文・類語

ぴち‐ぴち

[副](スル)
魚などが、勢いよくはねるさま。また、いかにも生きのよいさま。「とりたてのぴちぴち(と)した魚」
若々しく元気いっぱいなさま。躍動感があふれているさま。「ぴちぴち(と)した娘」
水の中で氷が割れたり、小さな泡がはじけたりする時の鋭いかすかな音を表す。「グラスの氷がぴちぴちと音を立てる」
[形動]中身がいっぱいではじけそうなさま。「太ってシャツがぴちぴちだ」「ぴちぴちの太もも」
アクセントチピチ、はピチピチ
[類語]1新鮮生新生鮮鮮度新しい瑞瑞しいフレッシュ取れ立て/(2きゃぴきゃぴいけいけのりのり生き生き元気活発溌剌はつらつ生生せいせいおきゃんおちゃっぴいおませおしゃま元気快活精彩活動的動的精力的ダイナミックエナジェティックあぶらが乗る水を得たうおのよう情熱的意欲的熱狂的熱情的白熱的激越狂熱熱烈烈烈熱血熱っぽい血が騒ぐ血気盛んパッショネートホットエネルギッシュバイタリティービビッド生生なまなましい真新しい初初ういういしい最新トレンディー新た目新しい斬新最先端真っさら出来立てほやほや新味新風新品生き活気新進新進気鋭新鋭新星ぴちっとぴっちりぴったりきっちりぎっしりぎっちりぎゅうぎゅうびっしりぎちぎちきちきち

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精選版 日本国語大辞典 「ぴちぴち」の意味・読み・例文・類語

ぴち‐ぴち

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 生きている魚が、勢いよくはねかえるさま、また、そのように生きのいいさまを表わす語。ひちひち。びちびち。
      1. [初出の実例]「魚はぴちぴちとはねて淵におる」(出典:雑話筆記(1719‐61)上)
    2. 健康で元気のよいさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「古手屋みせのは多くぴちぴち達者で」(出典:松翁道話(1814‐46)五)
      2. 「十七、八の少女とさへ間違へる、そんなピチピチした外見」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉八)
    3. 裂けてはじけるような音を表わす語。
      1. [初出の実例]「ぴちぴち火花が出る」(出典:二百十日(1906)〈夏目漱石〉一)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 健康的で元気のよいさま。
    1. [初出の実例]「ちゃっかりした、生きのいい、ぴちぴちの和子に」(出典:ぽんこつ(1959‐60)〈阿川弘之〉明治モータース)

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