櫛比(読み)シッピ

デジタル大辞泉 「櫛比」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ぴ【×櫛比】

[名](スル)くしの歯のように、すきまなく並んでいること。
「月の光は崖下の―した屋根屋根を照し」〈宮本伸子
[類語]並列整列堵列とれつ行列列立林立並行過密稠密ちゅうみつ所狭しと軒を並べる立錐の余地もないぎゅうぎゅうぎしぎしぎちぎちきちきちぎっしりびっしり

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精選版 日本国語大辞典 「櫛比」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ぴ【櫛比】

  1. 〘 名詞 〙 すきまなく並んでいる、くしの歯。また、くしの歯のように、すきまなく並ぶこと。
    1. [初出の実例]「如是衆類、上絡有頂天、下籠無間獄、触処櫛比、毎浦連屋」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「百肆千店、商工櫛比、市を雑ひ席を連ね」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)
    3. [その他の文献]〔洛陽伽藍記‐序〕

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