ギラード(その他表記)Gillard, Julia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギラード」の意味・わかりやすい解説

ギラード
Gillard, Julia

[生]1961.9.29. イギリス,バリー
オーストラリアの政治家。首相在任 2010~13)。フルネーム Julia Eileen Gillard。イギリスのウェールズ南東部に生まれ,1966年に一家でオーストラリアへ移住した。アデレード大学時代は学生自治会のメンバーとして活躍。1983年メルボルンに移ったのち,オーストラリア学生連合の会長を務め,転学したメルボルン大学で 1987年に法学,1990年に文学学位を取得。1987年法律事務所に就職,1990年法律事務所の共同経営者になった。その間オーストラリア労働党党員となり,1985~89年党カールトン支部長,1993~97年ビクトリア州の党管理委員会委員,1996~98年ビクトリア州労働党党首の首席補佐官を務めた。1998年連邦下院議員に当選。2001年党幹部に昇格し,シャドー・キャビネットの人口・移民大臣に就任した。2003年シャドー・キャビネットの和解・先住民問題大臣を短期間務めたのち,保健大臣に就任。2004年再選し,2006年副党首に選出された。2007年の議会選挙で労働党が圧勝すると,副首相に就任,雇用・職場関係大臣,教育大臣を兼務した。2010年ケビン・ラッドを退けてオーストラリア初の女性労働党党首に選出され,同じく女性初の首相となった。就任後はおもに,全国家庭や事業所への高速インターネット接続の供給を目指す「全国広帯域ネットワーク」プログラム支援に力を注いだ。

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百科事典マイペディア 「ギラード」の意味・わかりやすい解説

ギラード

オーストラリアの政治家。首相(第27代)。労働党所属。ウエールズ・バリーに生まれ,アデレードで育つ。アデレード大学で文学・法学を専攻し,メルボルン大学に転学して卒業。2度の落選の後,1998年に議会(代議院)選挙に当選。2006年労働党副党首。2007年の総選挙で労働党が勝利し政権につくと副首相に就任した。2010年6月,ケビン・ラッドの辞任を受け労働党党首,首相に就任。7月議会を解散して総選挙に臨み,僅差で勝利し,オーストラリア初の女性首相となる。2012年2月の労働党党首選をケビン・ラッドと争い,勝利して再選された。
→関連項目オーストラリア

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