クマのプーさん(読み)くまのぷーさん(英語表記)Winnie-the-Pooh

翻訳|Winnie-the-Pooh

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クマのプーさん」の意味・わかりやすい解説

クマのプーさん
くまのぷーさん
Winnie-the-Pooh

A・A・ミルンの童話集。1926年刊。クリストファー・ロビンの部屋に集まるクマプーをはじめとする縫いぐるみたちの物語。登場者たちは、それぞれ生き生きとした個性をもち、彼らが森の中で繰り広げる物語の世界は、子供たちが入り込んでともに遊べる、不思議に楽しい現実感にあふれている。ことば遣い、素材、構成など、詩作劇作で磨いた作者のみごとな表現力に、風景画家アーネスト・シェパードによるユーモラスで物語性豊かな絵が加わって、子供にも大人にも愛される児童文学の傑作。続編に『プー横丁にたった家』(1928)がある。初訳は1940年(昭和15)石井桃子による。

松野正子

『石井桃子訳『クマのプーさん・プー横丁にたった家』(1962・岩波書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android