日本大百科全書(ニッポニカ) 「クレレ」の意味・わかりやすい解説 クレレくれれAugust Leopold Crelle(1780―1855) ドイツの政治家。技術系の出身で、ドイツ最初の鉄道(ベルリン―ポツダム間)の建設に従事、1824年以降は精密科学の向上に意を用いた。1828年にはプロイセンの閣僚として活動するようになった。また専門の数学者ではないが、若干の数学の論文をまとめたほか、1826年に数学の公表誌として『純粋および応用数学の雑誌』を発刊、その創刊号には、アーベルの論文数編のほか、ヤコービ、シュタイナーの論文を発表し、第3号ではディリクレ、メビウス、プリュッカーの論文を載せるなどして、基礎科学としての数学の発展と普及に尽くした。[小堀 憲] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例