デジタル大辞泉
「クロムグリーン」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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クロム‐グリーン
- 〘 名詞 〙 ( [英語] chrome green ) 黄鉛とプルシアンブルーとの混合物からなる緑色顔料。耐光性、着色力、陰蔽力にすぐれ、日光、空気などに安定。印刷インキ、クレヨン、リノリウムなどに広く用いられる。また、その緑色。クロム緑。
- [初出の実例]「月を背負って、初島の島影が、クローム・グリンに、光って見えた」(出典:雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉鬼女の章)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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クロムグリーン
くろむぐりーん
chrome green
一般の無機顔料では黄鉛と紺青との混合物をさし、場合によっては、さらに硫酸バリウムやクレーなどの体質顔料を混ぜたものもあり、色調は黄鉛と紺青との混合比で種々のものが得られる。ただし、両者を混合して製品としているものは少なく、使用する直前に両者を希望の色調が出るよう配合する場合がほとんどである。着色力、隠蔽(いんぺい)力はきわめて大きい。耐光、耐候性はあるが、大気中の二酸化硫黄(いおう)で変色、また硫化水素でも黒変する。またアルカリには弱い。ほとんどカラートタン用に使われるほか、ペイント、印刷インキ、クレヨンに用いられる。
一方、セラミック顔料の分野では酸化クロムアルミニウム(AlCr)2O3系固溶体でCr3+の多い組成の緑をさす。水酸化アルミニウムAl(OH)3と酸化クロム(Ⅲ)Cr2O3とを配合、約1300℃の焼成で得られる。
[大塚 淳]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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クロムグリーン
クロムグリーン
chrome green
クロムを含む緑色顔料で,次の2種類をさす.
(1)黄鉛PbCrO4(クロム酸鉛)と,紺青KFeⅢ[FeⅡ (CN)6]の混合物を成分とする緑色の無機顔料.堅ろうな顔料であるが,長く空気中にさらすと黄色が褪色して,青味がかることがある.またアルカリに弱く,硫化水素では黒変する.塗料,インキ,クレヨンなどに用いられる.
(2)酸化クロム(Ⅲ)Cr2O3のこと.酸化クロムグリーンともいう.緑色顔料として,ガラス,陶器などの着色に用いるほか,とくに堅ろうな印刷インキとして,紙幣,証券などの印刷に用いたり,耐久性塗料として用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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百科事典マイペディア
「クロムグリーン」の意味・わかりやすい解説
クロムグリーン
(1)酸化クロム(III)Cr2O3を主成分とする緑色顔料。陶磁器,ガラスなどの着色に使用。(2)クロムイエローと紺青(こんじょう)の混合物からなる緑色顔料。隠蔽(いんぺい)力が大きく日光にも安定。塗料,印刷インキなどに使用。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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クロムグリーン【chrome green】
色名の一つ。クロームグリーンとも表記する。クロムイエローに青色顔料を加えて作られた絵の具の鮮やかな緑色のこと。またはこれに似た色。青色顔料の量によって色合いは少しずつ異なる。クロムイエローはクロム酸鉛を主成分とする顔料。オランダの画家ビンセント・ヴァン・ゴッホが愛用したことで知られる。クロムグリーンは顔料、絵の具、インクなどに用いられる。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報
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クロム・グリーン
chrome green
絵具の色名の一つ。第二クロム塩に含まれる緑の色素。クロム・イエローとプルシアン・ブルーの2種類の顔料を配合してつくられる。 19世紀中頃から油絵具として用いられるようになった。配合比率によって濃淡各色相のものが幾種類かできる。耐光性が弱く黒変する欠点をもつ。酸によってクロム・イエローが分解されれば青くなり,アルカリによってプルシアン・ブルーが分解されると暗橙色を呈するなど,変色しやすい。自然変色を防ぐには,ワニスの被覆を施すとある程度有効。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のクロムグリーンの言及
【酸化クロム】より
…暗緑色六方晶系結晶。きわめて安定で,クロムグリーンとして広く顔料に用いられ,ガラス,陶器などの着色に使われる。アルミナと同形。…
※「クロムグリーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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