リノリウム(読み)りのりうむ(英語表記)linoleum

翻訳|linoleum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リノリウム」の意味・わかりやすい解説

リノリウム
linoleum

室内の床材料。亜麻仁油を酸化してリノキシンをつくり,これに天然樹脂類,ロジンなどを加えて混和融合して,リノリウムセメントとし,コルク粉,のこ屑,顔料などを混ぜ,麻布に塗りつけ,ロール掛け圧着したもの。乾燥後,幅 2m,長さ 25~30mの製品とする。色は茶,灰,赤,藍,淡藍,緑,青緑などの単色のもの,捺染による模様つけや,簡単な模様を打抜いて象眼としたものもある。また 30cm角に切断したリノタイルがある。難燃性で,清掃が容易であり,弾力性に富み,歩くときの感触がよく,耐久力がある。 1863年イギリスで発明されたもので,リノリウムとはラテン語の亜麻仁油の意味。 1955年頃から塩化ビニル樹脂製の各種床材料が現れて,リノリウムの需要は減少した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リノリウム」の意味・わかりやすい解説

リノリウム
りのりうむ
linoleum

あまに油などの乾性油を酸化させて得られるリノキジンに樹脂類を混和し、これにコルク粉または木粉および着色剤を混ぜ織布に圧着したもので、古くから敷物壁紙として用いられている。

垣内 弘]

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