日本大百科全書(ニッポニカ) 「グアドループ」の意味・わかりやすい解説
グアドループ
ぐあどるーぷ
Guadeloupe
カリブ海東部にあるフランスの海外県。小アンティル諸島中のリーワード諸島南部に位置する。主要部は西のバス・テール島と東のグランド・テール島の二つの島(2島は架橋されている)であり、その他南方のマリー・ガラント島、サント島などの島々から構成される。総面積1705平方キロメートル、総人口42万2496(1999)。バス・テール島とグランド・テール島の二つを合わせてグアドループ島とよぶこともある。バス・テール島は火山島で、ここのスーフリエール火山は1976年突然噴火した。同島のバス・テールはグアドループの中心都市で人口は1万2410(1999)。グランド・テール島はサンゴ礁の島である。主産物は砂糖、バナナ、コーヒー、カカオ、ラム酒。1635年先住民のカリブ人を追い出してフランス人が入植したが、領有権をめぐってイギリスと争い、1815年にフランス領となり、1946年フランスの海外県に昇格した。
[菅野峰明]