フランスの画家。1901年ころより印象派風の画(え)を描くが、1906年ころから総合主義風の画風となる。同じころ、ジョルジュ・デュアメル、シャルル・ビルドラックらとともに、クレテイユのグループに参加。やがてル・フォーコニエHenri Le Fauconnier(1881―1946)、レジェらの影響下に、セザンヌ風キュビスムの作品を1911年のアンデパンダン展に出品、翌1912年にはセクション・ドールのグループに大作『刈入れ』(東京、国立西洋美術館)を出品、動的、色彩的キュビスムの代表的な画家となる。1915~1917年、アメリカ滞在。帰国後、神秘主義的傾向と抽象的画風の結合した作品を創造。南フランスに住み、東洋、ケルト、ロマネスクなどの造形を摂取し、独自の叙情性に富んだ抽象絵画を描いた。著書も多いが、メッツァンジェと共著の『キュビスム』(1912)、および『形態と歴史』(1932)が代表的なもの。
[中山公男]
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