グレート・アウェクニング
Great Awakening
1720年代から 40年代にかけて北アメリカ十三植民地で起った宗教的大覚醒運動。「大いなる目ざめ」とも呼ばれる。罪人に対する「掟の恐怖」と過分な神の慈悲,キリストの「新生」を説くこの運動の偉大な指導者の一人が G.ホワイトフィールドで,彼は当時のイギリスの福音主義指導者 J.ウェスリーとカルバン主義の影響を受けた。この運動はオランダ改革派,会衆派,長老派,バプテスト,イギリス国教会派の一部の間に起り,形式化,保守化した教会に不満をもった植民地の下層民,特に西部の開拓民の間に広がった。この運動の理論的指導者は J.エドワーズであった。この運動は一面で 17世紀後半から 18世紀前半に西欧世界を風靡した宗教的熱狂の一部で,ヨーロッパ大陸における敬虔主義や神秘主義やイギリスにおける福音主義とも関連づけられ,また啓蒙主義的合理主義の風潮に根ざすものであった。アメリカ史の流れからは,下層民の自覚の高まりと各宗派内保守派との対立,教区制度の弱体化,各植民地の枠を越えた宗教的高揚による精神的統一などの点から 30年後のアメリカ独立革命運動と関連づけられる。直接の結果として先住民族インディアンへのキリスト教伝道やプリンストン,ダートマス,ブラウン,ラトガーズなどの諸大学の設立を促進した。なお 1790年代にニューイングランドを中心に起った宗教復興運動を「第2のグレート・アウェクニング」と呼ぶことがある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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