コナクリ(読み)こなくり(英語表記)Conakry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コナクリ」の意味・わかりやすい解説

コナクリ
Conakry

ギニアの首都。別綴 Konakry。港湾都市。同国南西部,カルーム半島先端に近い大西洋上のトンボ島に位置。本土とは約 300mの橋で結ばれる。高温多湿。 1884年フランスが建設,1891年フランス保護領の首都,1893年フランス領ギニアの首都となり,独立とともに首都の地位を継承。 1950年代にはカルーム半島の鉄鉱石と,沖合いのロス諸島のボーキサイトにより急速に発展。いずれも資源枯渇で開発は停止されたが,内陸のボーキサイトの開発により,その輸出港としての重要性が増大。主要輸出品はボーキサイト (アルミナ) ,コーヒー,パイナップル,パーム油,パーム核,柑橘類で,漁業も発展しつつある。政治,経済,文化の中心地で,果物缶詰,繊維,プラスチック,自動車組み立て,家具製造などの工業のほか,各種の研究・教育機関,博物館などがある。内陸のカンカンにいたる 661kmの鉄道の起点で,国際空港がある。人口 159万7000(2009)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コナクリ」の意味・わかりやすい解説

コナクリ
こなくり
Conakry

西アフリカ、ギニアの首都。大西洋に突き出したカルーム半島先端のトンボ島にあるが、半島とは埋め立てられた道路で結ばれている。人口109万1483(1996センサス)、158万7600(2002推計)。1887年フランス領となって以来、小さな商港として発展してきたが、第二次世界大戦後カルーム半島の鉄鉱石、沖合いにあるロス諸島のボーキサイトの開発が進み、鉱業都市として急速に発展した。独立以降は両鉱山は枯渇し、鉱業の中心は内陸に移ったが、依然主要な港湾都市である。文化、行政はもとより、同国の製造業、サービス業も大半が集中しているため、人口の流入が著しい。市街は都市から15キロメートルの空港を越えて拡大しつつある。たばこ、マッチ、家具、プラスチック、缶詰、飲料ペンキなどの軽工業が発達する。内陸のカンカンに至る鉄道の起点で、国際空港がある。1960年、第2回アジア・アフリカ諸国民連帯会議の開催地となった。

[大林 稔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android