西アフリカのギニア共和国の首都。人口185万(2004。郊外を含む)。大西洋に突出したカルーム半島の基部に接するトンボ島と,コーズウェーで結ばれた本土にまたがる港湾都市である。国際空港があり,内陸の町カンカンに通ずる約700kmの鉄道の起点である。カルーム半島の鉄鉱石と沖のロス島のボーキサイトは,1960年代後半に採掘が中止されたが,内陸には両鉱石の富鉱があり,コナクリはその鉱業開発に依存する面が多い。鉱石積出港は別に建設されたが,内陸で生産されるアルミナ,コーヒー,パイナップル,ヤシ核,かんきつ類を輸出している。工業としては食品,飲料の生産が主である。1887年にフランスはここを占領して,ギニア植民地化の拠点とした。鉄鉱石とボーキサイトの開発が始まった第2次世界大戦後にこの港町の重要性が高まり,1958年フランスの意向に反したギニア独立後に政治的重要性を増した。
執筆者:西野 照太郎
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西アフリカ、ギニアの首都。大西洋に突き出したカルーム半島先端のトンボ島にあるが、半島とは埋め立てられた道路で結ばれている。人口109万1483(1996センサス)、158万7600(2002推計)。1887年フランス領となって以来、小さな商港として発展してきたが、第二次世界大戦後カルーム半島の鉄鉱石、沖合いにあるロス諸島のボーキサイトの開発が進み、鉱業都市として急速に発展した。独立以降は両鉱山は枯渇し、鉱業の中心は内陸に移ったが、依然主要な港湾都市である。文化、行政はもとより、同国の製造業、サービス業も大半が集中しているため、人口の流入が著しい。市街は都市から15キロメートルの空港を越えて拡大しつつある。たばこ、マッチ、家具、プラスチック、缶詰、飲料、ペンキなどの軽工業が発達する。内陸のカンカンに至る鉄道の起点で、国際空港がある。1960年、第2回アジア・アフリカ諸国民連帯会議の開催地となった。
[大林 稔]
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