コピアポ(英語表記)Copiapo

デジタル大辞泉 「コピアポ」の意味・読み・例文・類語

コピアポ(Copiapó)

チリ北部、アタカマ州の都市。同州の州都アタカマ砂漠の南、コピアポ川が流れる盆地オアシスに位置する。インカ帝国時代から農耕が営まれ、16世紀半ばにスペイン人入植周辺で銅を産し、精錬が行われる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「コピアポ」の意味・わかりやすい解説

コピアポ
Copiapo

チリ北部,アタカマ地域(第3地域)の主都。人口13万2425(2004)。アタカマ砂漠の南端コピアポ川のつくるオアシスの中心にある。その農業はインカ時代に,スペイン人の居住は1540年代にさかのぼる。周辺の銅をはじめとする鉱業の中心地であり,郊外のパイポテには重要な銅製錬所と鉱業学校がある。外港カルデラ港とは1851年建設の鉄道によって結ばれている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コピアポ」の意味・わかりやすい解説

コピアポ
Copiapó

チリ中北部の都市。アントファガスタの南約 400kmにあり,コピアポ川にのぞむ。アタカマ砂漠南端の肥沃なオアシス地帯で,インカ帝国時代にすでに農耕が行われていた。 1540年スペイン人によって集落が建設され,周辺一帯の砂漠の初期の探検基地となった。 19世紀前半,近くで金,銀の鉱山が発見されてから鉱業中心地として繁栄。 1850~51年に西北西約 60kmの太平洋岸にあるカルデラ港との間に鉄道が敷設された。 19世紀末から 20世紀初めにかけて一時停滞したが,その後銅鉱床の開発に伴って再び発展しはじめ,近郊に精錬所が建設された。チリ縦貫鉄道とパンアメリカン・ハイウェーが通る交通の要地で,アンデスを越えてアルゼンチンへ通じる道路が分岐する。人口7万 9268 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コピアポ」の意味・わかりやすい解説

コピアポ
こぴあぽ
Copiapó

南アメリカ、チリ北部、第3地域の首都サンティアゴの北680キロメートル、アタカマ砂漠南縁のコピアポ川中流沿岸に位置する。人口12万7712(2002国勢調査速報値)。1540年ごろからこの地での定住が開始された。周辺は乾燥地帯であるが、コピアポは肥沃(ひよく)な盆地のオアシスにある。周辺の鉱業(銅、鉄鉱石)生産の拠点でもあり、19世紀に繁栄し、いまもそのおもかげを残している。外港のカルデラCalderaに至る鉄道は南アメリカでももっとも古いものの一つ。郊外にはパイポテ銅精錬所がある。

[細野昭雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android