コールユーブンゲン(読み)こーるゆーぶんげん(英語表記)Chorübungen der Münchener Musikschule ドイツ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コールユーブンゲン」の意味・わかりやすい解説

コールユーブンゲン
こーるゆーぶんげん
Chorübungen der Münchener Musikschule ドイツ語

ドイツのピアノ奏者・作曲家のビルナーFranz Wüllner(1832―1902)が、1876年にミュンヘンで出版した全3巻からなる合唱教本。「合唱の練習」という意味序文によれば、この教本は合唱によって、生徒たちに音楽的に考える能力、いいかえれば、旋律的進行リズム音程和音などの力を通じて、美しい合唱の音、明瞭(めいりょう)な正しい詞の発音、芸術的ニュアンスなどを身につけさせるのが目標であった。練習曲には適時解説が施され、難易別に著者自身の作になる小練習曲から、ルネサンスバロック時代の大合唱曲まで収められている。

[石多正男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コールユーブンゲン」の意味・わかりやすい解説

コールユーブンゲン
Chorübungen

合唱練習曲の意味。 F.ビュルナー (1832~1902) がミュンヘン音楽学校の合唱クラスの教材として編んだ3巻から成る"Chorübungen der Münchener Musikschule" (1876以後) をさす。

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