1979年に登録された世界遺産(自然遺産)で、ネパールの北東部、中国のチベット自治区と国境を接する山岳地帯。世界最高峰エベレストをはじめ、ローツェ、マカルー、チョ・オユーなど7000~8000m級の山々が連なる。ちなみに、サガルマータとはネパール語でエベレストを指し、登山隊のポーターを表す代名詞ともなったシェルパ族ではチベット語でチョモランマという。国立公園は、ヒマラヤジャコウジカ、ヒマラヤグマ、ユキヒョウ、レッサーパンダなどの動物やイワヒバリなどの珍しい鳥や蝶が数多く生息し、夏には幻の花とされるブルーポピーの美しい花を見ることができるなど、動植物の宝庫となっている。世界屈指の高峰が連なるヒマラヤ山脈のなかの国立公園として、その雄大な自然が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSagarmatha National Park