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さまよえるユダヤ人 さまよえるユダヤじん Wandering Jew

翻訳|Wandering Jew

5件 の用語解説(さまよえるユダヤ人の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

さまよえるユダヤ人
さまよえるユダヤじん
Wandering Jew

最後の審判の日まで放浪を続ける運命を負わされた伝説のユダヤ人。彼は十字架を背負って刑場へ引かれていくイエスを嘲笑して,「とっとと行け」といったのに対して,イエスは「私は行くが,お前は私が帰ってくるまで待っていなければならない」と答えたといわれる。

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デジタル大辞泉の解説

さまよえる‐ユダヤじん〔さまよへる‐〕【さまよえるユダヤ人】

The Wandering Jewの訳語》欧州伝説で、刑場へ引かれるキリストを侮辱した罰として、死ぬこともできず、永遠に世界をさまようというユダヤ人ゲーテワーズワースの詩にも登場する。永遠のユダヤ人。
《原題、〈フランス〉Le Juif errantシュー長編小説。日刊紙コンスティテュショネルに1844年から1845年にかけて連載。

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世界大百科事典 第2版の解説

さまよえるユダヤじん【さまよえるユダヤ人 Wandering Jew】

ヨーロッパの伝説に語られる永遠に呪われた放浪者。中世末期に広まった伝説によれば,十字架を担って刑場におもむくキリストアハスエルス(アハシュエロス)Ahasuerusなる靴屋の家の前で休息をもとめたとき,彼はこれを拒絶した。そのときキリストは〈汝,我の来たるを待て〉と答えて立ち去り,それ以後アハスエルスは故郷と安息とを失い,〈最後の審判〉の日まで地上をさまよう運命を負わされたという。また,聖アルバン修道院の年代記(13世紀初頭)によれば,ピラトの下で裁判所の門衛をつとめるカルタフィルスCartaphilusという者が,キリストを打擲(ちようちやく)したため,同じ罰を受けることになったという。

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大辞林 第三版の解説

さまよえるユダヤじん【さまよえるユダヤ人】

ヨーロッパに伝わった伝説の一。十字架を負い刑場へ向かうキリストをはずかしめたユダヤ人の靴職人が、キリストの再臨まで死ぬことを許されず永久に世界をさまよい歩くという内容で、反ユダヤ人意識が反映されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

さまよえるユダヤ人
さまよえるゆだやじん
the wandering Jew

ヨーロッパに流布した伝説上の人物で、エルサレムの靴屋、アハシェロスという名のユダヤ人。彼は、十字架を担って刑吏に引かれて刑場ゴルゴタカルバリ)の丘へ向かう途上のイエス・キリストが彼の軒先でしばらく休もうとしたところ、イエスをののしり石を投げて追い立てた。そのときイエスが、「私がこの世にふたたびくるときまで、あなたは休む間なく、死ぬことすら許されず、地上をさまよい続けるであろう」と述べて、そこを立ち去った、という。
 この伝説は、1602年オランダのライデンに、この男に実際会ったという者が現れ、その証言集ともいうべき『アハシェロスという名のユダヤ人の話』と題するパンフレットが出回ってから、ヨーロッパ一円に広まった。ちなみに、すでに13世紀ごろ、イエスの十字架刑を許可したことで知られるローマ総督ピラトの下僕、カルタフィリスという人物についてもよく似た伝説がある。
 これらのユダヤ人は、紀元前6世紀に亡国の民となって以来、離散・放浪を余儀なくされたユダヤ民族の象徴であり、ヨーロッパ世界のユダヤ人差別の反映である。[定形日佐雄]

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世界大百科事典内のさまよえるユダヤ人の言及

【不老不死】より

…また不老ないし不死の獲得が人間にとりいちがいに好ましい状態であるとも断言できず,事実ヨーロッパでは悪魔に魂を売ったり神罰を受けた者は死ぬことができなくなり,永遠にこの世をさすらう。〈さまよえるユダヤ人〉の伝説や,C.R.マチューリンのゴシック・ロマンス《放浪者メルモス》の主人公などがその例で,ファウスト伝説もこれに含まれよう。しかし一般には,不老と不死を同時に獲得することが幸福の永続を意味すると考えられ,古来盛んにその方法が探究された。…

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