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さんふらわあ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

さんふらわあ

日本高速フェリーが72年、名古屋―高知―鹿児島間に就航させた。太陽マークが有名で、新婚旅行などで利用する豪華フェリーとして人気を集めた。しかし、73年からの石油危機で需要低迷。豪華型は90年代に国内航路から姿を消した。現在は商船三井グループの3社が、東京―北海道、大阪・神戸―四国・九州航路などに計14隻を就航させている。

(2008-02-21 朝日新聞 朝刊 2経済)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

さんふらわあ
さんふらわあ

日本の長距離フェリーの名称。シリーズ化され、大型豪華フェリーの代表格として知名度が高い。いずれも船体横に大きな「ひまわりマーク」が描かれ、シンボルマークとなっている。2001年(平成13)現在、「さんふらわあ」シリーズを所有しているのは、商船三井フェリーと関西汽船である。
 初代「さんふらわあ」号は、日本高速フェリー社所属で、1972年(昭和47)1月神戸の川崎重工で竣工(しゅんこう)した。要目は1万1332総トン、速力24ノット、全長185メートル、幅24メートル、深さ15.6メートル、満載喫水6.4メートル、旅客定員1110人、乗員70人、トラック100台、乗用車200台を積載可能、当時としては国内最大、最高速であった。続いて建造された「さんふらわあ2」は、1万3599総トン、速力25ノット、全長196メートル、幅24メートル、旅客定員1218人、乗用車192台、トラック85台を輸送し、大阪―鹿児島間など300キロメートル以上の長距離に就航し、クルーズ(巡航)客船的サービスを行った。
 1985年ごろには「さんふらわあ」名の姉妹船が3隻になり、時の流れとともに数を増やしていった。やがて日本沿海フェリー社は、それまで日本高速フェリー社によって就航(東京―那智勝浦―高知航路、大阪―志布志―鹿児島航路)していた「さんふらわあ5」「さんふらわあ8」「さんふらわあ11」などを譲り受け、また1990年12月に社名をブルーハイウェイラインと改称した。船名も「さんふらわあ5」は「さんふらわあ おおさか」、「さんふらわあ8」は「さんふらわあ とさ」、「さんふらわあ11」は「さんふらわあ さつま」と改名して就航。ブルーハイウェイラインは商船三井の子会社であったが、2001年3月商船三井フェリー(商船三井全額出資の系列会社)が新たに設立され、「さんふらわあ」シリーズの業務を引き継ぐことになった。2001年現在「さんふらわあ えりも」「さんふらわあ おおあらい」「さんふらわあ つくば」「さんふらわあ みと」「さんふらわあ くろしお」「さんふらわあ さつま」「さんふらわあ きりしま」の7隻が、国内周遊船として定期航路を担当している。関西汽船では「さんふらわあ こばると」「さんふらわあ こがね」「さんふらわあ あいぼり」「さんふらわあ にしき」が活躍している。
 なお、貨物フェリーでは、1999年に東京―苫小牧(とまこまい)間にブルーハイウェイラインの「さんふらわあ とまこまい」(現在は商船三井フェリー所属)と川崎近海汽船の「ほっかいどう丸」が就航、ともに現代の技術を結集した超高速船で、従来は30時間は要した航路を20時間で航海できるようになり、この業績により各種の名誉賞を受賞、話題になった。
 1980~90年代に国内定期航路船は増加傾向にあったが、不景気の影響もあり、1998年(平成10)をピークに全国のフェリーは航路数・隻数・総トン数ともにわずかながら下降傾向にある。[茂在寅男]

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