ザリア(読み)ざりあ(英語表記)Zaria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザリア」の意味・わかりやすい解説

ザリア
Zaria

ナイジェリア中北部の都市カドゥナ北北東約 75kmに位置。 16世紀にハウサ族の一王国の首都として建設。旧市街は周囲 24kmの城壁に囲まれ,ハウサ族とフラニ族居住,その外側に植民地時代にイギリス人が建設した新市街がある。鉄道,道路の分岐点で,綿花ナンキンマメタバコ,ミレット,ギニアコーン,皮革などの集散,加工の中心地。綿繰り皮なめし綿織物染色などの伝統工業のほか,鉄道修理,たばこ,自動車組立てなどの工場がある。教育・文化施設も充実。人口 33万 4700 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザリア」の意味・わかりやすい解説

ザリア
ざりあ
Zaria

西アフリカ、ナイジェリア北部、カドゥナ州の都市。カドゥナの北84キロメートルに位置する。人口36万9800(1995)。14世紀に都市が形成され、19世紀のジハード聖戦)によりイスラム教徒のフラニ人に支配され、1902年にはイギリスに占領された。綿花、ラッカセイ、タバコなどの集散地で、1958年に建設されたたばこ工場がある。町は城壁で囲まれ、郊外には新しい市街地が広がる。西方約10キロメートルに、62年設立されたアハマド・ベロ大学がある。

[島田周平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例