カドゥナ(読み)かどぅな(英語表記)Kaduna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カドゥナ」の意味・わかりやすい解説

カドゥナ
Kaduna

ナイジェリア中北部の都市。アブジャの北 160km,カドゥナ河畔,標高 650mのサバナ地帯に位置。 1913年イギリスの総督 L.ラガードにより,イギリス保護領北部ナイジェリアの首都として建設され,17年にノースセントラル州の州都がズンゲルから遷都。 54~67年北部ナイジェリアの首都。大規模な綿紡工業があり,ほかに醸造清涼飲料,家具,自動車組立てなどの工場がある。ラゴスポートハーコートから北上する2本の鉄道の交点で,綿花ナンキンマメ,皮革,ギニアコーン,ミレット,コーラナッツなどの集散地。国内空港がある。人口 30万 1900 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カドゥナ」の意味・わかりやすい解説

カドゥナ
かどぅな
Kaduna

西アフリカ、ナイジェリア北部のカドゥナ州の州都。人口33万3600(1995)。カドゥナとは「ワニのすむ土地」という意味である。20世紀の初め、一時、北部ナイジェリアの首都が置かれた計画都市で、街並みは整然としている。ラゴスおよびポート・ハーコートに至る幹線鉄道の分岐点に位置し、繊維工業、石油精製工場をはじめとする多くの近代工業が立地している。軍工廠(ぐんこうしょう)や防衛研究所があり、軍事都市としても知られる。

[島田周平]

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