シクロペンタン(読み)しくろぺんたん(英語表記)cyclopentane

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シクロペンタン」の意味・わかりやすい解説

シクロペンタン
しくろぺんたん
cyclopentane

シクロアルカンの一つ。ペンタメチレンともいう。無色可燃性液体。石油原油中に存在する。石油エーテルガソリン部分から精密分留によって入手するほかシクロペンタジエン接触還元により合成できる。オクタン価は85と高く、ガソリンの成分として有用である。シクロパラフィン(シクロアルカン)のうちシクロヘキサンとともにもっとも安定な化合物である。セルロースエーテル溶媒として使われる。

[向井利夫]


シクロペンタン(データノート)
しくろぺんたんでーたのーと

シクロペンタン

 分子式 C5H10
 分子量 70.1
 融点  -93.46℃
 沸点  49.26℃
 比重  0.74538(測定温度20℃)
 屈折率 (n) 1.4094

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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