日本大百科全書(ニッポニカ) 「シクロペンタン」の意味・わかりやすい解説
シクロペンタン
しくろぺんたん
cyclopentane
シクロアルカンの一つ。ペンタメチレンともいう。無色、可燃性の液体。石油原油中に存在する。石油エーテル、ガソリン部分から精密分留によって入手するほか、シクロペンタジエンの接触還元により合成できる。オクタン価は85と高く、ガソリンの成分として有用である。シクロパラフィン(シクロアルカン)のうちシクロヘキサンとともにもっとも安定な化合物である。セルロースエーテルの溶媒として使われる。
[向井利夫]
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